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デート? ページ40

「おそ松先生ー!!!!」

バンッと乱雑におそ松先生が(サボって)いるであろう診察室の扉を開ける。

おそ松先生は目を丸くして、カップヌードルの麺を口に入れたまま私のいる診察室の扉を見た。

「んむごごごんご!」

え、ちょっと何言ってるかわかんないっす。

つーか、口にもの入れたまま喋んなよ汚いな。

「外出許可ください!!」

まくし立てるように言うと、おそ松先生は口の中のものを飲み込んでから、「何言ってんのこいつ」とでも言いたげな表情をして答えた。

「理由は?」

「残り半年ぐらいの生活を花の女子高生らしく、リアルを充実させようと思いまして」

すると、彼はズズズッとスープを啜った。

「んー…しょーがねぇな」

「うっはー!おそ松先生ありがとう!愛してる!」

「ただし、条件がある」

ええ!ええ!何でも言うこと聞きましょうとも!

「俺たち6人のうち、最低でも一人は付き添いをつけろ。お前だけで出かけられて外出先で倒れて対応が遅れたら最悪、あの世行きだからな」

「う、…………わかりました」

松野先生達に日頃のお礼として何かサプライズで買ってこようと思っていたのだが、しょうがない。

背に腹は代えられないというやつだ。

「んじゃあ、ちょっと待ってな。書類書いてやるから」

机の引き出しからファイルを取り出して、中の書類にサラサラと何かを書き込んでいく。

本人には決して言えないが、字が汚いないな。

一松先生は初めて見たとき凄いきれいな字で書いているから、先生は皆綺麗なんだと思っていた。

「付き添い頼むんなら、早めに言ってやれよ〜?あいつら、日程調整のことギリギリに言うと怒るから」

「そうですか」

確かに5人とも見た目の割にオフの日の予定とかきっちりたててそう。

「じゃあ、おそ松先生付き添いお願いしますね」

「…おー、いんじゃね…………って俺?」

おそ松先生は目を丸くして、片手にまとめて持っていたカップラーメン(食べかけ)と割り箸を落とした。

イカはちみつ→←※病院内を走ってはいけません。



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砂糖(プロフ) - あかねさん» ご協力ありがとうございます(*´ω`*) (2017年9月18日 11時) (レス) id: ba0b7b929a (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 全部見たいです!! (2017年9月17日 20時) (レス) id: e21103d28d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - ももいろーずさん» おっけーですよ!ご協力ありがとうございます!(´∀`*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: ba0b7b929a (このIDを非表示/違反報告)
ももいろーず - ここでも良かったんですよね??いいます全部みたいですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! (2017年8月29日 16時) (レス) id: ca59195b00 (このIDを非表示/違反報告)
松野まな松(プロフ) - ヤバイ面白いいいいい!!!!!!!もうあなたは神様ですか!?なんでこんなに文才があるんだぁぁぁ!!!!!!!少しでも分けてくださいよ…(T^T) (2017年8月15日 14時) (レス) id: 4f26165132 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖 | 作成日時:2016年9月28日 13時

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