学園祭2 ページ2
パンケーキカフェに決まった3年3組。
私の役割は厨房係の総指揮。
「た、大役…」
料理ができるという理由だけで選ばれてしまった。
ちなみに若利くんと琉璃ちゃんは接客役。
「琉璃ちゃんのメイド服…。若利くんの執事服…」
琉璃ちゃんのメイド服を想像してみた。
活発な子が、自分には似合わないといいつつも実際に着てみるととても似合っていてギャップというものが素晴らしく…。
次に若利くんの執事服を想像してみた。
…パツパツになるかもしれないという事だけは何となく想像できた。
でも…人気出るんだろうな。
「あ、Aちゃん!厨房総指揮として、皆からの意見聞いてくれる?」
委員長から言われたので、教卓の前まで移動する。
そして改めて、パンケーキカフェのことを考える。
学園祭に来る人達は私たちと同じ歳の人達が圧倒的に多い。もちろん大人の方も来るけれど、学園祭ともなれば…見栄えのよいパンケーキを考案しなければならない。
私はクラスのみんなの前へ向き直る。
「私じゃ力不足かもしれないけれど、できる限り頑張ります!パンケーキという事で、やっぱりお客さんの目を引いて、それでいて美味しいことが大事…!何かこんなパンケーキが食べたいって言うのは、ある?」
学園祭で楽しいのは、こういう所から。
どんどんみんなの意見を取り入れて、大人気のパンケーキカフェにしようと私は意気込む。
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作者名:矢風 | 作成日時:2019年12月6日 20時