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このままゆっくり寝て、明日はこのホテル滞在だからこの辺観光しようかな、なんて。
兵庫組は明日実家帰る人もいるけどそれも日中にタクシー手配して。
...そう思ってたのに。
《ブーブーブー》
震えるスマホで目が覚ませるようになったのは、この仕事始めてから身につけた技だったりする。
「...は『A!?俺、望やねんけど、ほんまごめん、ちょっと助けて...!』
切羽詰まった望声に一気に目がさめる。
「何?どうしたの?今どこ?」
望『Aの部屋2階やんな!?匿って!』
「209だから。私は見られない方がいいと思うから鍵だけ開けとくよ。ねぇ、大丈夫なの?」
そこでプツっと通話は切れて。
まず頭に浮かんだのは、ファンの方にバレたんじゃないかな、と。
もしそうなら私が廊下に出て見られるのはよろしくない。
最悪私の部屋にさえ入ってもらえれば、美和に連絡して注意してもらう事はできる。
メンバー全員同じフロアで部屋抑えてるから、そっちに行かれる方が良くない。
たぶん望もそう思ったんだろうな...。
部屋の鍵とチェーンを外して、ドアを開けても見えない範囲のソファに座って様子を伺う。
時間は...5時。あのままこの時間まで飲んでたんだろう。
そう思った直後ガチャってドアの開く音がして、部屋に誰かが入ってくる音がした。
でも驚いたのはその足音が複数に感じたから。
そのまま鍵を閉める音を確認しそろっとドアの方を覗く。
「のぞ「あ゛ーーー!!!やっぱりここにおった!」
桐「うひゃひゃひゃwww」
「...」
そこにいたのは望と照史くんで。
2人ともそれはそれはお酒臭い。
大毅の靴をすぐに見つけ出したら一目散にベットに向かって布団を剥ぐ。
え。何これ。どういう事?
望「こらぁ!起きんかい!」
重「...ぁ?何、A、もう朝...?」
望「甘ったるい声でAの名前呼ぶなやー!」
桐「ちょ、望、A固まっとるからw」
そのままベットにダイブして大毅を羽交締めにした望と、寝ぼけてそれを私と勘違いしてる大毅。
それを見て笑いながらムービー撮ってる照史くん。
「...ちょっと。待って、何これ。」
桐「ひぅっ」
照史くんの腕を掴んでそう声をかけたら、振り返った照史くんが小さく悲鳴をあげた。
重「...ぅっわ!?は、小瀧!?」
向こうは向こうで目を覚ました大毅が望に気づいて驚
いてる。
「望。ちゃんと説明して。」
私の横でしゅんと小さくなる照史くんと、私の顔をみてあからさまにやり過ぎたって顔をする望。
そうだよご名答だよ。
これがいつものおふざけなら本当に怒るからな。
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のら(プロフ) - chiiiiiさん» コメントとありがとうございます!受験...!大変な時期ですね!そんな時にも読んで頂けて嬉しいです。私もそんな話書きたい...(笑)このシリアスモードが落ち着いたら是非、書かせてください! (2019年11月13日 20時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
chiiiii - この小説が受験勉強の癒しです!風邪っぴきしげちゃんの看病が見たいです!これからも頑張ってください! (2019年11月7日 21時) (レス) id: f05db0f9cf (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - よしのさん» 作者の妄想話をそんな風に言って頂けて嬉しいです!お気遣いもありがとうございます、頑張ります! (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!キュンとして頂けて嬉しいですー!更新頑張りますね! (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - すごく素敵な作品で、きっと完結しても何度か読み直すんだろうなと思っています!無理せずゆっくり頑張ってください^^ (2019年10月30日 20時) (レス) id: 20fd6cf58f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら | 作成日時:2019年10月18日 21時