7色の後ろ側 7《赤》

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side 藤井

藤「なぁなぁ」

「はい」

藤「いつから好きやったん？」

「はっ！？」


赤信号でブレーキを踏んだAはフロントミラー越しにこっちを驚いた顔して見て。
やって、俺ほんまに気づかんかったから。


藤「望も失恋確定やしな」

望「うっさいわ！」

藤「ほんで、いつ？」

「ノーコメントで」

望「ほんまや！そんなん俺聞きたないわ」

藤「なんやねん。気になるわー」


Aはそれ以上言うてくれる感じせんくて、俺も諦めて椅子にもたれる。


「それより流星最近新情報ないの？」

藤「あ、あるある！この前友達と話ててんけど、地球誕生説...あ、あ！？」

望「！？、何やねん！」

「さっきお尻のポケットに入れてたでしょ」

藤「あ？....あ、ほんまや」

望「またスマホかい」

藤「ちゃうやん。ミントタブレット。なぁ？」

「うん」

望「そこはスマホやろ！何でわかんねん！」


Aは相変わらず俺が何探してるかすぐ気付いて教えてくれる。
まぁしげとAが付き合った所でそれは変わらんし。
やから俺としては正直何とも思わん。

むしろしげがユニットの歌詞書き上げるのに、少なからずAとの事が影響してんならな。
ええ事なんちゃう？
俺、あの歌詞まじですごいと思うし。


ただ、隣で怒ってみせる望が無理してるように見えるから、そんくらいやな。


「流星ここで大丈夫？」

藤「おん。お疲れー」

「お疲れ様です」
望「お疲れー」

藤「あ、望」

望「？」

藤「お前体調もう大丈夫なん？」

望「...今更すぎるわ！(笑)」


ま、こいつも元気そうやし、大丈夫やろ。

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