7色の後ろ側 5《赤》

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side 神山

今日は久しぶりにメンバー全員での仕事で、ライブの打ち合わせ。
セトリやら会場の雰囲気の話を進めてく。

今回のんちゃんが中心で頑張ってくれてんねんけど、EVOKEを入れるタイミングこだわってくれて嬉しいわ。


ス「ちょっと確認とるからついでに休憩挟みましょう。
昼休憩とってまた再開で」

「「「「はい！」」」」


休憩も今日はこのまま会議室でとる事になっとって、一度立ち上がって頭下げて、また皆腰掛ける。


桐「A今日のご飯何？」

「ガパオライスです」

桐「美味そう！」


照史がすーぐAに声かけた。
ほんま食いしん坊やな(笑)
やけどうちには頼れるマネさんがおんねん。


美「照史、ダイエット中でしょ」

桐「うっ」

美「A、照史にはサラダと豆腐」

桐「ええー！？」

美「昨日もスタッフさんと飲み会したよね？」

桐「嫌ぁぁぁ」


さすが美和さんやで。
それをみて他のメンバーが笑う。
照史はこれ見よがしに肩下げとる(笑)


「じゃあ、私ガパオライス頂くのでちょっとお裾分けしよっか」

桐「んぁー！Aー！好きや！」

望「...」


見兼ねたAが声かけたら照史が立ち上がってAに抱きつく。
驚いたのはいつもキレる望が静かにしとるから。
一瞬ちらっとA達を見たけどスマホいじっとる。


「あ、でも照史くん確かに前より抱き心地よくなったかも...」

美「そうよ、A甘やかさないの」

「ガパオライスちょっとだけで(笑)」

桐「あいさい(泣)」


照史をあやして、財布を手に取るとAが俺らにも声をかけた。


「何か買い足すものあったら行ってくるから教えてください」


そう言われ各々追加でお願いする。
この前もそうやったけど、結構な量になるよな。


神「俺も一緒行って手伝おか？」

「ありがとう、でも大丈夫だよー」

重「俺アイス食いたいから一緒行く。その場で選ぶわ」

「あ、ほんと？」


しげが立ち上がってマスクをつける。


「あのー...よかったら自分行きましょうか？」


おずおずと声かけてきたのは俺らくらいのスタッフさんやった。
眼鏡かけてひょろっと背の高いお兄さん。


山「自分山田勇太っていいます。
これから先輩達に頼まれたぶんコンビニ買いに行くのでよければ」

「わぁ、助かります！
じゃあしげ、コンビニ着いたら連絡するからご飯食べてて」

重「あ、おん」

「すみません、よろしくお願いします」

山「いえいえ、それじゃ行きましょうか」

「はい」


美和さんにすぐ戻るねと、声をかけて部屋を出るA。
ほんでその姿をじーっと見てる奴がな、2人、おんねんな。

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