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重「店近いん？」
「車で5分くらいです」
重「歩けばええやん」
「しげいるから」
重「家で待っとくやん」
「部屋荒らすやん」
重「関西弁使うなやぁ(笑)」
「もういい子だから静かに乗っててねー」
重「おい！！(笑)」
しげは車の中でもずっと喋り続け。
でも車なだけあってすぐに着いた。
車で待っててと念を押してお店に入る。
近所の小さなケーキ屋さんは、ナチュラルな雰囲気があって、味もなかなか美味しい。
実はたまーにご褒美で買ったりしてお世話になっている。
「予約してたAです」
ケーキの支払いを済ませようとしてるとすぐ後ろから聞き慣れた関西弁が聞こえてきた。
「すんません、このチーズケーキも追加でお願いしますぅ」
バッと振り返るとしげの姿。
「ちょっと、車にいてってば！」
重「どんなケーキ並んでるか気になってんもん。
このチーズケーキ美味そうやしぃ」
ニヤッと笑うけど本当に何考えるのか...
人目とか一番気にしてそうな感じなのに。
そろっと見たけど店員さんは幸いにも気づいてないよう。
誕生日ケーキとチーズケーキが入った箱を見せて中身を確認するよう促される。
「はい、大丈夫です」
改めてお会計を済ませて、ケーキを受け取ろうとしたらさらっとしげが持ってくれた。
へぇ、そういう事ちゃんとできるんだ。
重「なぁ、近くスーパーあらへん？」
「あるよ」
重「飲みもんとかちょっと買ってこーや」
確かにうち、お茶と水とお酒くらいしかないな...
そのまま近所のスーパーに向かう。
駐車場に車を止めて、しげを見ると当然のようにシートベルトを外して降りようとしていた。
「...しげ」
重「キャップにメガネやしわからんやろ」
ケーキあるし急ぐでと車から降りてスーパーへ1人歩き出して、慌てて私も後を追った。
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作者名：のら
| 作成日時：2019年6月12日 1時
