7色の後ろ側 3《赤》 (ページ12)

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side 中間

今日は収録があんねんけど、合間に俺が参加できなかった振り入れを神ちゃんとAちゃんでやってくれる事になっとる。はずやった。

神「ほんまごめん...」

中「ええって、本番まで休んどき」

神ちゃん二日酔いらしく、Aちゃんのマンツーマン指導。
楽屋とは別に用意してもらったスタジオに移動してきた。

「よろしくお願いします」

中「よろしくー」

「全体の振りのムービーは見ていただいてるんですよね」

中「見た見た、Aちゃんが俺の立ち位置やんな？」

「そうです。じゃあ頭から一度カウントで合わせていきましょう」

Aちゃんと一緒に確認。

中「こんなん踊れる気せぇへん..」

「とりあえず1サビまででいいので頑張りましょう」

丁寧に教えてくれんねんけど、この振りシンプルに難しいねんて！

中「おーしおしおし」

「いい感じです」

中「まだ先長いけどなぁ(笑)」

音に合わせるとまだずれる所がある。

中「ちょ、もうちょい待って。絶対ここまではできるようにする」

「はい」

とりあえず刷り込みしてたらスタジオのドアがガチャっと開いた。

重「...淳太ぁ？♡」

中「うっわ」

「(笑)」

隙間から顔を出したのは重岡で、にやにやしながらAちゃんの隣に立つとすーぐ腕を肩に回す。

中「何しに来たんや」

重「淳太のこと心配で見にきたったんやないか！
どこまで覚えたん？」

「1サビまではもう覚えてますよ」

重「その後はこうやで！」

そう言って意味もわからんアホダンス踊り出す。
ほんま何したいねんコイツ。

重「ほれ淳太！」

中「...」

Aちゃんも呆れ顔やないか。
これせんと帰らんし、しゃーなしに踊ってやる。

重「ちょw淳太何やねんそれ！w
そんなきっしょいダンス神ちゃんが考える訳ないやろ！ww」

中「お前がやれ言うたんじゃ！！」

重「淳太きっしょー！皆に言うた「やっぱここにおった！淳太くんの邪魔せん約束やろ！戻んで！！」

勢いよくドアが開いたと思ったら今度は照史が入ってきて、しげの首根っこを掴むと連行していく。

重「あ゛ーーー！！！！」

桐「うっさいねん！(笑)
あ、あと15分くらいでメイクみたいやから淳太くんキリのいい所までにしといてな」

ドアが閉まるととたんに静かになるスタジオ。

「いやぁ、凄いですよね...」

中「完璧引いてるやないかい(笑)」

せやけどあれが24歳と27歳の会話とか、ほんまに思われへん。