七十一松目 「骨折」 ページ32
「はい、お薬です。お大事に〜」
薬を受け取り、タクシーで家に向かう。
車の窓から雲ひとつない空を見上げ、私はため息をついた。
いっつも私が怪我をすると隙をついて喧嘩を売りに来る奴らがたくさんいるんだよな…
腕とかの怪我なら足でなんとかカバー出来たけど、今回は少し厄介だ。
足が使えないし、ついでに言うと松葉杖で腕も使えない。
5週間か…１ヶ月半も学校休むわけにも行かないし…
…………どうしましょう。
――――――――――――――――――――
チョロ松side
「ええぇー今日A休みなのー？」
「みたいだね。」
おそ松兄さんがうちのクラスにやってきて、一之瀬さんがいないことを心底残念に思っているようだ。
確かこの前一之瀬さんの様子がおかしかったような...
いや、もしかするとまたサボりかもしれないし...
...あぁ駄目だな。ホントに何も知らないや、一之瀬さんのこと。
自分ではわかっていたつもりでも本当は分かっていないときだってある。
はぁ、と短いため息をつく僕に、おそ松兄さんは心配そうな顔をする
「だいじょうぶかー？チョロ松。最近疲れてんじゃね？」
そんな心にも思ってなさそうな顔で言われてもな...
「いや、心配なのは一之瀬さんの方だよ。
この前少し様子がおかしかったんだ。今日の放課後、一之瀬さんの様子を見にいこっか...」
「おっ！ナイスアイデアだチョロ松！なんなら今からでも...」
「いや、授業受けろよ」
僕はそういいつつ、おそ松兄さんに眼を飛ばすと「へいへーい」なんてぼやきながら教室を後にした。
「なんだ、放課後にAのところへ行くのか？」
「うぉ！？....なんだ、カラ松兄さんか...さっきまで寝てたのになんで急に起きてるんだよ」
「フッ...Aと言うワードを耳にして起きないわけがないだろう？」
まさしくも痛い発言をした挙句、ドや顔をするカラ松兄さんに、僕はまた違う意味でのため息をついた。そしてついでに鎖骨も折れた。
「とにかく、今日の放課後一之瀬さんのマンションまで行くから
皆に報告しといてね。」
「まかせろ！！」
そう言い放ち、カラ松は教室の外へ飛び出て行った。
「いや、今じゃなくていいんだけど...」
なんて呟いた後、授業開始のチャイムがなった。
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春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます＾＾応援してくださって作者は感謝感激です！これからもよろしくお願いしますね＾＾ (2018年3月18日 2時) (
レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ豆腐味噌汁(プロフ) - 更新待ってました(´∀`)この作品ほんと好きです!!!!!!!!!愛してます!!!!!!!!!なので更新頑張って下さい!!!!!!!!!ほんとに!!!!!!!!!応援してます!!!!!!!!! (2018年3月4日 15時) (レス) id: c4290caa64 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - 和蘭芹さん» コメントありがとうございます！長い間更新できていなくてすみません...ただ今作成中ですので少々お待ち下さいませ！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - めっっっちゃ良いところで切られたので雄叫びあげました(てか何ですかコレ…！文才アリアリのアリですよ！！更新ずっっと待ってます！！応援してますううううん”ん”ん”ん” (2018年2月22日 23時) (レス) id: 0bd5b50639 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます(^^) まさか更新をずっと待ってくださっていた方がいるとは…泣 更新もぼちぼち頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年1月15日 0時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりゅりゅ | 作成日時：2016年6月5日 1時
