六十七松目 「可愛いは正義？」 ページ28
『...着いたな。』
目の前に出てきたのは保健室とネームプレートが貼られた教室。
保健室の中は明かりがついて、どうやら先生がいるようだ。
「降ろしたほうがいい？」
『あ、あぁ、ありがとう。』
流石に男子におぶられてるのを先生に見られたら恥ずかしさで死んじゃうよ私。
とりあえずと保健室のドアを開けると、そこにいたのは保険の先生が二人。
「あら、どうしたの？」
『すみません、昨日喧ｋ...階段で足を滑らせちゃって、どうも足に力が入らないんです。
このままじゃ帰れないんで、松葉杖があれば貸してもらいたいんですけど...』
あっぶねぇ...！喧嘩って言いそうになったわ...
生徒が喧嘩なんてしてるってばれたら色々面倒だからな...
冷や汗を流しつつ、『ありますかね？』なんて言っていると、「ちょっと待ってね〜」と先生が奥の方へ歩いて行った。
「はい、これでいいかしら？」
奥から持ってきたのは病院で貸してもらうような一般的な松葉杖。
『ありがとうございます、また今度返しにきますね。』
そう言ってそそくさと出て行く私たち。いや、悪いことしてるって思われちゃやだしな、うん。
「...よかったな、松葉杖あって。」
『ほんとに...なかったら学校で野宿だったわ...。』
「なかったら俺が一之瀬をおぶって家まで送ってたな。」
『それはどうかご勘弁を』
相も変わらずな言葉を交わしつつ、マンションへ帰宅する私。
どうやら一松がマンションまで送ってくれるらしい
『一松って割と優しいんだな。』
「割とって何。」
私の「割と」の一言に一瞬むすっとするも、少しだけ照れている一松。
なんだこいつ可愛いnゲフンゲフン。
...あれだな、要するに一松は可愛いとかっこいいを兼ねそろえた人間ってことか。なるほど。
と、一松は、勝手に自問自答をしている私を横目にふっと笑ったのは、私には知る由もなかった。
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春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます＾＾応援してくださって作者は感謝感激です！これからもよろしくお願いしますね＾＾ (2018年3月18日 2時) (
レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ豆腐味噌汁(プロフ) - 更新待ってました(´∀`)この作品ほんと好きです!!!!!!!!!愛してます!!!!!!!!!なので更新頑張って下さい!!!!!!!!!ほんとに!!!!!!!!!応援してます!!!!!!!!! (2018年3月4日 15時) (レス) id: c4290caa64 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - 和蘭芹さん» コメントありがとうございます！長い間更新できていなくてすみません...ただ今作成中ですので少々お待ち下さいませ！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - めっっっちゃ良いところで切られたので雄叫びあげました(てか何ですかコレ…！文才アリアリのアリですよ！！更新ずっっと待ってます！！応援してますううううん”ん”ん”ん” (2018年2月22日 23時) (レス) id: 0bd5b50639 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます(^^) まさか更新をずっと待ってくださっていた方がいるとは…泣 更新もぼちぼち頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年1月15日 0時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりゅりゅ | 作成日時：2016年6月5日 1時
