六十六松目 「わからん奴」 ページ27
『っはぁ.....くそ...めっちゃ時間かかるじゃねえか...』
自分の席から廊下に出るまで二分ほどかかってしまった。
普通に歩けたら数秒で行けるのに...不便すぎるだろ...
はぁ、とため息を吐きつつ壁に手をつけながら歩いていると、後ろで足音がした。
うっわまだ人残ってたのかよ、早く家に帰れっての...
こんな状況を見られると羞恥心が増すばかり。
その焦りもあってか、だんだんと疲れてきて顔が歪む。
あーあ、何でこんなことに...なんて思っていると、さっきの足音が私のちょうど後ろで止まりこう呟く。
「なにしてんの」
その声は深く低い声で、そこはかとなくだるそうな声色。
どこか聞き覚えのある声だった。
ハッと思い後ろを振り向くとそこにいたのは
『い...ち.....まつ....？』
「.......足、どうしたの」
だるそうな割には真剣な声で言う一松。
『ははっ....見たらわかるだろ...
右足首が動かないんだよ...』
ふーんと私の足を見ると、何をするかと思えば私の前に立った。
「ん。」
そう言って私の前にかがみ、背中を見せる。
『え』
「ほら早く。この態勢わりと辛いんだけど...」
『い、いいのか？私が乗ったら確実に潰れるぞ？』
カラ松や十四松と比べ、一松は少し細く見える。
だから私なんかが乗ったら逆に一松の足がやられる気が....
「......ったく」
『のわっ！？』
一松がしびれを切らしたのか、強引に私を背中に乗せた。
「言っとくけど、一応俺も男だから。
一之瀬くらいの奴なら余裕でおぶれる。」
『な、ならよかった...です』
一松の背中は割とごつごつしていて、ちょっと筋肉質だった。
おかしいな...服のせいで華奢に見えるとか...？
なんて少し一松(の体)に感動しつつ、保健室に連れて行ってもらった。
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春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます＾＾応援してくださって作者は感謝感激です！これからもよろしくお願いしますね＾＾ (2018年3月18日 2時) (
レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ豆腐味噌汁(プロフ) - 更新待ってました(´∀`)この作品ほんと好きです!!!!!!!!!愛してます!!!!!!!!!なので更新頑張って下さい!!!!!!!!!ほんとに!!!!!!!!!応援してます!!!!!!!!! (2018年3月4日 15時) (レス) id: c4290caa64 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - 和蘭芹さん» コメントありがとうございます！長い間更新できていなくてすみません...ただ今作成中ですので少々お待ち下さいませ！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - めっっっちゃ良いところで切られたので雄叫びあげました(てか何ですかコレ…！文才アリアリのアリですよ！！更新ずっっと待ってます！！応援してますううううん”ん”ん”ん” (2018年2月22日 23時) (レス) id: 0bd5b50639 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます(^^) まさか更新をずっと待ってくださっていた方がいるとは…泣 更新もぼちぼち頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年1月15日 0時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりゅりゅ | 作成日時：2016年6月5日 1時
