進展？3※ ページ28
そっと、Aの胸元から顔を上げた杏寿郎は、愛おしげに弛ませた瞳でAを見つめる。
『あぁ愛いなぁ…』
「っ！？」
今までには無い甘さを含んだ杏寿郎の声音に、Aは血液が顔面に集中するのを感じた。
するり…頬を撫でられ、無意識に肩を跳ねらせるAに、杏寿郎はふっ…と笑みを零す。
『あ、あの……』
耳の中に心臓が出来たのではないかと思うほど、鼓膜のすぐ近くにドクドクと音が響く。
(杏寿郎さんに聞こえてるんじゃ……？)
そう思ったAは深呼吸をしようと唇を開くと、その唇を皮膚の硬くなった杏寿郎の親指がそっと撫でた。
「っぅ！」
そっと見上げれば、杏寿郎の色香だ漂う瞳と視線がかち合う。
『A…』
己の名前が呼ばれたと思った瞬間、その唇は杏寿郎のそれで塞がれていた。
「！？」
己の唇に杏寿郎の柔らかい唇が重なる。
重なった瞬間に閉じた唇は空気を取り込む暇はなかった。
しばらくしてAは息苦しさを覚え始めた。
(え！？あれ？息…いつすれば良いの！？)
酸素を取り込もうと無意識に開いた唇に、杏寿郎の舌が入り込む。
「んぅ！？…っ……はっ……ふ」
己の口内を翻弄していく杏寿郎の舌に、Aの思考は停止した。
杏寿郎はAの舌を絡め己のそれと擦り合わせる。
途端に、Aの身体が大袈裟な程大きく跳ねた。
それに気を良くしたのか杏寿郎はそれを繰り返し、己の口内へと舌を誘い出すと、きゅっとAの舌を吸い上げた。
「んぅっあ！」
杏寿郎は、一際大きく身体を跳ねさせたAの背中を、ゆっくりと撫で上げ、きつく己の胸へと抱き寄せる。
「んっく……ぅ」
限界だと言わんばかりにAが杏寿郎の胸を叩くが、その腕は杏寿郎により抑えられ、更に口内を暴れ回わる杏寿郎の舌に、Aの身体は脱力して行った。
「っはぁ……はっ」
やっと離してもらった頃には、Aは肩で必死に呼吸を繰り返すほど息が上がっていた。
『むぅ……すまない！君が愛いので、ついな』
はっはっはっ、笑う杏寿郎にA撓垂れ掛かる。
『愛いなぁ……』
また甘さの含んだ声音で杏寿郎はそう呟くと、何度もAの頭を撫でた。
それが心地いいらしく、Aはすりっと杏寿郎の胸に頬を擦り寄せた。
そんなAが可愛らしく、杏寿郎は上機嫌で何度も背中をあやしたり、髪を撫でたりしていた。
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さや(プロフ) - 更新ありがとぉ〜！いつにも増して引き寄せられるのたまらない(´﹃｀)のらは状況を説明してくれる文がほんと丁寧だから、アクスタを前に妄想しながら読んじゃったよ(*ˊᗜˋ*)wいい萌えをありがとう♡!! (2023年2月27日 1時) (
レス) @page37 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - さや、コメントありがとう♡やっと再開(´；ω；｀)待っててくれてありがとうー！！(*´˘`*)♡ (2022年10月23日 21時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - のらの新話がもう読めた(;//Д//)‼すけこまし扱いされてる煉獄さん助かる(੭ु//́Д/̀/)のら再開ありがとぉ♡♡ (2022年10月23日 21時) (レス) @page29 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - cocoa152さん» 一応お伝えします。鬼滅の妖怪奇談にでているジバニャンやかごめの台詞は、兵庫水軍と犬夜叉異聞路という私の別の作品に在ります。宜しければ其方も是非。まだ完結はまだですが… (2022年4月25日 21時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa152(プロフ) - みこち様、初めまして。コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです(*≧▽≦)読みに行かせていただきますね♪ (2022年4月25日 18時) (レス) id: 5021f8e528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら | 作成日時：2022年3月26日 11時
