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six ページ7

パシッ

乾いた音が頭上で鳴る。

「それぐらいにしておけ」

侍「テメェ!誰だ!」

目を開けると、誰かが立っていた。私の意識は、そこで途切れた。



















伊作sid


「A!、、、A!」

『はぁ、はぁ、』

利吉さんが突然、肩を怪我したAを連れてきた。その傷は深くて、Aも荒く息をしてい

た。それにしても、血が止まらない。

「血が止まりません!!伊作先輩!!」

「っ、、、乱太郎!止血の薬草をもっと持ってきて!」

「はいっ!」

Aの顔を見ると、貧血なのか顔が蒼白化していた。このままだと、、、死んでしまう!!!

利吉sid

任務の帰りに茶屋に寄っていこうと思って道を歩いていると、どこか騒がしかった。

「どうかしたんですか?」

農民「あぁ、茶屋で店員が侍に斬られそうになったところを、若い姉ちゃんが助けたらしい…あいにく、肩を負傷したらしいが…」

私はその話を聞いて、気づいたら体が動いていた。野次馬を押しのけて近くに行けば、顔面蒼白にな

っている店員と、その下に肩を抑えて座り込んでいる女の子。虫の居所が悪かったように苦々しい顔

をしている侍が立っていた。

『侍の命の刀で、か弱いお姉さんを斬ろうだなんて、、、飛んだクズね』

女の子がそう言うと、侍はもう一度刀を振り下ろした。私は瞬時に刀をつかみ、店員と女の子を庇う

ように立った。

「そのくらいにしておけ」

侍「テメェ!誰だ!」

私はやりたくないが侍の腹を軽く殴って気絶させると、女の子の方を見た。どうやら、気絶している

らしい。これは良くないと思い、忍術学園に連れて行こうと決めた。

伊作くんに診てもらってる間も苦しそうに歪ませる顔を見ると、こちらまで痛くなる。それにしても

まさか忍たまだったとは…。

『ゔぅぅぅ…はぁ、はぁ…い''っ…』

「止まらない!」

血が中々止まらないためか焦り始めていた。

伊作sid

いつになっても止まらない血。斬り方がアレだったのか、中々止まらないところに傷が出来ていた。

これ以上はまずい。僕は冷や汗よりも、手が震えていた。

yousid

痛い。焼けるように痛い。この痛みは見覚えがあった。

私がまだ10歳の頃。水軍の仕事をしている時に、突然何者かに矢を射られたのだ。その時はすぐに

血が止まったが、後から痛くなった。その日はずっとうなされ続け、もう終わりだと感じた。

『ゔっ…』

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作者名:朝霧 | 作成日時:2022年3月21日 17時

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