41-2 ページ47
「単刀直入に言う。
それはいつかに聞いた言葉。
浅野君から舞い込んできたのは、理事長先生の暗殺以来だった。
もちろん物理的に殺すわけではなく、殺すのは理事長先生の教育方針。
「簡単な話だ。次の期末で
浅野君の毒舌は相変わらずで、それが人にものを頼む態度なのかと思ってしまうけど、浅野君は真剣だった。
「…浅野君、君と理事長の乾いた関係はよく耳にする。ひょっとして…お父さんのやり方を否定して…振り向いて欲しいの？」
「勘違いするな。「父親だろうが蹴落とせる強者であれ」そう教わって来たし…そうなるよう実践してきた。人はどうあれ、それが僕等親子の形だ」
「………」
「…だが、僕以外の凡人はそうじゃない」
理事長先生の洗脳のような教育は度を増して、E組への憎悪を唯一の支えに限界を超えて勉強させているそう。
もしそれで勝ったならA組の生徒達はこの先その方法しか信じなくなってしまう。
「敵を憎み、蔑み、陥れる事で手にする強さは限界がある。君達程度の的にすら手こずる程だ。
あえて傲慢な本心を隠さないのは、本心で話している事を示しているんだと思うプライドの塊の浅野君が今、私達の前で頭を下げて…今本気で、他人の事を気遣っている。
「え、他人の心配してる場合？1位取るの君じゃなくて俺なんだけど」
赤羽君の煽りに青筋を浮かべる浅野君。赤羽君を筆頭に寺坂君達も浅野君に絡みに行っていた。
「浅野。今までだって本気で勝ちに行ってたし、今回だって勝ちに行く。いつも俺等とお前らはそうして来ただろ」
そう。勝ったら嬉しくて、負けたら悔しくて…そしてその後は格付けとか無しで、もうそろそろそれでいいんだ。
「「こいつ等と戦えて良かった」…って、
「余計な事考えてないでさ、殺す気で来なよ。それが一番楽しいよ」
赤羽君が煽りに行ったのはそれを伝えたかったから。浅野君は少し目を見開いた後不敵に笑う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miyu_miyu33??(プロフ) - 私もです！ (9月6日 6時) (
レス) @page50 id: 805b8a7a22 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - 三日月とフラワーを読みました次を読みたいんですけどパスワードが分かりません (9月5日 0時) (レス) @page50 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野乃梅 | 作成日時：2023年8月19日 1時
