39-2 ページ38
「客を呼べる食べ物と言えばラーメン！！これを使ってラーメンを作りませんか」
「ラーメン…だと？」
家がラーメン店を営んでいる村松君がその単語にぴくりと反応して、試しにどんぐり粉をペロっと舐めていたけど、そのまま調理して出すには厳しいと言った。
味も香りも面白いけど粘りが足りないらしく、なめらかな食感を出すには大量の「つなぎ」が必要だから結局その分材料費がかかるという結論に至る。
「
「うおおおっ、とっ、とろろ芋だ！！」
「正しくは「自然薯」です。天然ものは店で買えれば数千円します」
それを聞いて次は磯貝君がピクリと反応したのでどうしたのだろうと頭にハテナを浮かべた。
この自然薯はとろろにすると香りも粘りも栽培ものとは段違いで、つなぎとして申し分ないだろうと殺せんせーは言った。
そうして次は自然の山にどこにでも生えている食材を探しに出た。
「ああ…俺、中学出たら自然薯掘りになろっかな〜」
「磯貝君！？タダで得た高級食材に将来設計を見誤ってる！！」
『うーん…(磯貝君、いつか自然薯の密猟とかしそうだな…)』
磯貝君が反応した理由はそれだったか。
それから魚やエビ、木の実や山葡萄、アケビ等が校舎の前にどんどんの並びはじめた。
「そのキノコ鑑定してよ殺せんせー。猛毒のキノコ混ざってたら預かるよ。俺が責任持って捨てとくから」
「何に使うのカルマ君」
赤羽君が取ってきたのはたくさんの種類のキノコ。美味しそうなものもあれば毒々しい模様のキノコがあって種類が豊富だった。
「この毒々しいやつなんか明らかに…」
「それが？とんでもない」
赤羽君が手に持っていたキノコは西洋では「皇帝のキノコ」と称されるタマゴタケ。人工栽培がまだ出来ない希少食材らしい。ただし、ベニテングタケという毒キノコと見た目が似ているので注意が必要だ。
「この中の半分くらいは毒キノコですが……でもね、カルマ君。中にはとんでもない価値あるものが潜んでいる」
殺せんせーが数あるキノコの中から取り出した一本のキノコは、眩しくて片目を開けるのに精一杯だった。
『「(マ…マツタ…ケ？)」』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miyu_miyu33??(プロフ) - 私もです！ (9月6日 6時) (
レス) @page50 id: 805b8a7a22 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - 三日月とフラワーを読みました次を読みたいんですけどパスワードが分かりません (9月5日 0時) (レス) @page50 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野乃梅 | 作成日時：2023年8月19日 1時
