38-1 進路希望調査 ページ30
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「進路相談？」
「もし誰かが先生を殺せて地球が無事なら、皆さんは中学卒業後も考えなくてはなりません。ま…殺さないから多分無駄になりますがねぇ」
全員に配られたプリントには、進路希望調査についてのもの。
制服はいつのまにか長袖に衣替えして、季節も夏から秋に変わっていた。
「1人1人面談を行うので、進路希望が書けた人から教員室に来て下さい」
相談中の暗殺もアリということで、殺せんせーは教員室に戻っていった。
進路か…もうそういうのを決める時期になったんだな。
「地球を滅ぼすモンスターに相談してもなぁ」
「手厚いんだかナメてるんだか」
『2人は何か目指してる職業とかあるの？』
「俺はやっぱ野球かな〜」
「私はまだ全然」
「中村さん…何で勝手に人の進路を歪めてんの」
「渚ちゃん、君には漢の仕事は似合わんよ」
「渚君、卒業したらタイかモロッコ旅行いこうよ」
「カルマ君は何で僕から
近くの席で渚君がイタズラ好き2人に絡まれているのを見て、話していた3人と並んで苦笑いしていた。
「私はやっぱり研究の道に進みたいって言ってきます。ついでに言葉巧みにこの毒コーラ盛れたらいいな。佳奈ちゃんは？」
『私は決まってるわけではないんだけど…看護師さんとかいいなぁって』
将来の事とか決まってない人は結構いるとは思うけど、きっとこの教室で殺る事を殺れたら始めて答えが見つかる人もいるんだと思う。
「ゴキブリの卵粉末にしたやつ入れてやろーよ」
「あ、じゃあカマキリの卵もブレンドしよ。昆虫の中でも近縁種だから相性良いはず」
『……』
渚君の次は愛美ちゃんに絡んできたこの2人。虫の粉末を持つ2人を見て顔が引き攣る。この人達は優れた頭脳を悪い仕事で使いそうな気がするんだけど…
▽ ▽ ▽
調査の紙が書けたところで教員室に来たものの、殺せんせーの顔は大変なことになっていた。
『ど、どうしたんですか、殺せんせー』
「菅谷君に落書きされました」
『うーん、それはわかるんですけど…』
額の落書き以外も結構気になる。
愛美ちゃんの毒コーラを飲んで口の形がミッフィーみたいになり、原さんの塩分多めの美味しい弁当で高血圧で顔がむくみ、狭間さんの呪いで髪が生えたらしい。
笑いを堪えるのに精一杯だ。
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miyu_miyu33??(プロフ) - 私もです！ (9月6日 6時) (
レス) @page50 id: 805b8a7a22 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - 三日月とフラワーを読みました次を読みたいんですけどパスワードが分かりません (9月5日 0時) (レス) @page50 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野乃梅 | 作成日時：2023年8月19日 1時
