36-4 ページ23
もし水が入り込んできたら殺せんせーは身動きが取りづらくなり、対先生物質の頑丈な檻に押し付けられところてん状にバラバラになる。
もちろん手の自由がきかない私達は溺れ死んでしまう。
「待て…生徒ごと殺す気か！？」
「当然さ、今さら待てない」
そう笑っていう死神にゾッとする。
殺せんせーが乱暴に脱出でもしようものなら私達が巻き添えになるってわかっているからだ。
「イリーナ！！おまえそれを知った上で…」
「……プロとして結果優先で動いただけよ。あんたの望む通りでしょ」
「…！！」
目を逸らして言うイリーナ先生に対し、烏間先生は反論することができなかった。地球を救うという任務をずっと大事にしてきたから言い返せなかったのだ。
「ヌルフフフ、確かに厄介な対先生物質ですが…私の肉体はついにこれを克服しました」
「………本当？」
「初めて見せますよ…私のとっておきの体内器官を！！」
そう自信満々に言うから何を始めるのかと思いきや、舌を出して檻をペロペロと舐め始めたのだ。少しずつ檻が溶けているのは確認できるけど…
「いや…確かに殺せんせーのベロ初めて見たけど！！」
「消化液でコーティングして造った舌です。こんな檻など
「
「言っとくけど、そのペロペロ続けたら全員の首輪爆破してくよ」
「ええっそ、そんなァ！！」
そう。手を拘束されているだけでなく、爆破装置がついた首輪も付けられている。
半日もペロペロされては死神も待っていられない。
「…さて、急ぐか。他にもどんな能力隠してるかわからない。来い、イリーナ。今から操作室を占拠して水を流す」
歩き出した死神を止めるように手を肩に触れた烏間先生。
「…なんだい、その手は？日本政府は僕の暗殺を止めるのかい？確かに多少手荒だが…地球を救う最大の
すると烏間先生は一息吐いた後に死神を殴り付けた。
「……日本政府の見解を伝える。28人の命は…地球より重い。それでもお前が彼等ごと殺すつもりならば、俺が止める」
「烏間先生！！」
「…へぇ」
「言っておくがイリーナ、プロってのはそんな気楽なもんじゃないぞ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miyu_miyu33??(プロフ) - 私もです！ (9月6日 6時) (
レス) @page50 id: 805b8a7a22 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - 三日月とフラワーを読みました次を読みたいんですけどパスワードが分かりません (9月5日 0時) (レス) @page50 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野乃梅 | 作成日時：2023年8月19日 1時
