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カレンちゃんと呼ばれたMCメンバーが、フリップを取り出す。
どうやら1〜5までのランキングがファン投票によって作られており、その中でも1位の名場面を実際に披露してもらうようだ。


ということは、ただの名場面というよりは、Aちゃんの特技や行動から名場面化したものがファンにより選ばれているということだろう。



[では、まず5位から……こちらっ!1期生お披露目会ライブのAちゃんの自己紹介です!]


それが発表されると、Aちゃんは、照れが最高潮に達したように顔を仰いだ。


「えー…。うそ……あれ流すの??」


スティックバルーンや拍手が会場から湧き上がる。

「あれは…まだアイドルを探してる途中の…いや本当に?参った…」


[ささっ、スタッフさんVTRお願いしますっ]

そう促されて映ったのは、まだグループに加入したてのAちゃんだった。今よりも少しだけ身長が低くて、まだあどけない。
髪型は今と同じような長さだ。


『はい…橘A、15歳です。特技はピアノです。今日は、皆さんに笑顔をなってもらいたいので、ちょっとしたダジャレを考えてきました』


!!!??!??Aちゃんのダジャレ!!??
突然のことに軽くパニックになっていると、盧生に横から小突かれた。


『えっと……石が落ちた、ストーン………ああ!やっぱり恥ずかしい!すみませんこんな私ですがよろしくお願いしますっ』

「ひっ、おもろ……ぷっ」

Aちゃんがダジャレ言うとか可愛すぎて頭爆発してしまいそうやわ……!
観客席からも温かい笑いが漏れる。


「一兄、やっぱり恐ろしいほど面白くないですね」

「……ああ。これだけはな…」

「おい、簓、お前と同じやんな」


「いや!?厳し!!!なんでやおもろいやんけ!」
逆にアイドルにどのレベルを求めてるんや自分ら。



ステージを見ると、恥ずかしそうに顔をマイクで隠したAちゃんがいた。
これが名場面は、ファンの人らセンスありすぎやろ。


「ああ…本当に恥ずかしい…。なんでこれ言おうと思ったんだこの時の私…」
再びバルーンスティックや拍手が聞こえた。


[まあまあ!これは今のAちゃんじゃ考えられないので皆さんのお気に入りみたい…!可愛いですよねー!それでは続いて4位!]


取り出されたフリップがくるりと回転し、表を向いた。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 白膠木簓 , hpmi夢   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 設定も文章の書き方もめっちゃ好きです...!素敵な作品をありがとうございます🥺💗続きを楽しみにしています♡ (2022年4月11日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウサミ | 作成日時:2022年3月2日 14時

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