【ヒプノシスマイク】レモネードとクリームソーダ 2 【白膠木簓】 (ページ9)

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次々と流れていく曲に圧巻だった。

センターステージとフロントステージを行ったり来たりするAちゃんを始めとするメンバーは、フロントと呼ばれる位置にいるメンバーだった。

彼女たちは段違いに動いている。

ていうか、Aちゃん選抜に選ばれすぎやろ。しかもほとんどセンターやし。
披露している曲には、ザ・アイドルと言った可愛らしい曲もあれば、笑顔がほとんどないようなかっこいい曲や振り付けと歌で魅せる綺麗な曲もある。

曲によってガラリと雰囲気が変わるのが2階からでもわかった。

AちゃんのMCの後に始まった曲も、後輩メンバーがセンターやフロントに多くいたが、Aちゃんもほとんど前の方にいた。

「なあなあ、一郎。Aちゃんっていっつもこないに前立っとるん？」

「そうっすね…。割と前の方にいつもいる感じです。こんだけ踊って歌ってると、家帰ってきたら屍みたいになってますけどね」

「そら、大変やわ〜。やっぱり、アイドルもキラキラしてるだけとちゃうやんな」

ソファでぐったり倒れているAちゃんが想像できた。
ライブ終わった後迷惑やなかったら、家行ってあげたいわ。

パフォーマンスが終わり、次は企画へと入るらしい。
MCはAちゃんとさっきとは別のメンバーだ。

「えー、ここまではランキングに沿ってパフォーマンスさせてもらったんですけど…。ここからは、企画ですね。カレンちゃんコールお願いしますっ」

[はーい！題して、振り返ろう！Aちゃんの名場面！ということで、番組やライブ、楽屋のAちゃんの名場面を振り返りつつ…まあ色々と]

「えー！色々ってなんだろう…私この企画本当に何も知らないのでドキドキです。もしかして何か披露する系ですか？」

[かもしれない、し…！そうじゃないかもしれない！]

「いや、わかりやすい！何か披露するんですね…これはファンの方からのリクエストですか？」

[そう！だから張り切っていきましょ〜！これの後はいよいよ新メンバーのお見立て会なので、Aちゃんもフレッシュさを思い出して頑張って！]

えー、と言いながらイヤモニを少しいじって照れているAちゃんが後ろの大画面モニターに映る。
あかん、こんな大画面で見れるなんて思ってへんかったから、可愛すぎてたまらん。