【ヒプノシスマイク】レモネードとクリームソーダ 2 【白膠木簓】 (ページ7)

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〜♪

グループでよく使われる曲だろうか、アナウンスのバックでは可愛らしい曲が流れている。

「会場にお越しの皆さん、今日はツアーライブに来てくれてありがとうございます」

この声が話し始めた途端、会場がざわつき始めた。

えっ？Aちゃん！？
そうだよね？？オオサカのゲストってAちゃんなんだ！

と言った声が聞こえた。
どうやら、公式サイトでゲストが来るという情報はあったが誰がとは明確に言われていなかったらしい。

それなら、Aちゃんのボードやうちわを作ってきた人はすごい。未来でも見えるんか。

「今日はトロッコで回ったり、センターステージに移動したりするので皆さん推しメンをしっかり見逃さないようにしてくださいね」

トロッコ？ってなんやろ。
ちなみに、ここの関係者席は2階席のため、ステージからは遠いがよく見える。
見通しは抜群である。

「一兄！今日トロッコあるんですねっ」

「そうだな〜！楽しみだな！」

どうやら、山田3兄弟とシブヤの奴らは分かっているらしい。

「なあ一郎、トロッコってなんや？」

「ああ、トロッコっていうのは２階席の人たちの前に演者の人たちが乗り物に乗って近くまで来てくれるんですよ」

「簓、お前知らねえのか？」

「いやお前も知らんかったやろ！へぇ〜みたいな顔しとったやんけ！」

なるほど、どうやら2階席の人たちにもファンサを届けてくれるシステムらしい。
どのような物なのかは全く想像できないが期待しておこう。

「今日は企画もたくさん準備しているので一緒に盛り上がりましょう！では、まずはこの曲から」

その合図で会場が暗転し、パッとステージに向けてスポットライトが当たる。
するとメンバーが現れた。

結構人数おるけど、Aちゃん見つけられるかな。

その心配も無用で、最後にスポットが当たったのはセンターの子だった。見たことのあるあの髪色と深緑のアクセントカラー。

か、かわええ…！輝いとる…！

会場の歓声に混じって、自分の高揚した気持ちがふっと湧いた。
曲が始まり、踊って歌うAちゃんは普段よりもたくさんの笑顔に溢れていた。

かわいすぎる。

動くたびにスカートがゆらゆらと揺れて、髪もふわっと動く。
これは、アイドルにハマってしまう気持ちもよくわかった。