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Aちゃんがポケットマネーで購入してくれたライブのライトたちを各々が持つ。


俺は、ペンライトにしてみた。
前に座っていた一郎に、使い方を確認しながらカチカチとスイッチを押して色を変えてみる。


「ほぉ〜、Aちゃんカラーはこれなん?こっちがグループ?」


「そっすね。Aは黄色と白、グループは深緑になんで、好きな色振ったらいいと思いますよ」

「なんや一郎くんたち詳しいな?」
盧生が感心したように言うと、一郎は事情を話しながら笑っていた。


時刻は9:50。もうそろそろお客さんが入ってくるだろう。


そういえば、ふと思いAちゃんを見る。

髪色変わっとる。

いつものブラウンの髪色から、ほんのり黄色が混ざった明るめのカラーになっていた。あと、エクステやろか、グループカラーと言っていた深緑の毛束が右側に1筋入っている。


ライブのためにわざわざ染めてきたんやろか。
こんだけファンやライブに対して真摯なら、そりゃあ人気が出るわけだと感心する。


俺も劇場でのライブの前にはもちろん身なりを整えたりはするが、ここまでする人はあまりいないように思う。


いつも通り、今は笑顔が少ないけど別に無愛想なわけではない。
人懐っこく、優しい様子が見てとれた。


「あっ、お客さん入ってきましたね。私は、楽屋に戻らないとなので、みなさん今日は楽しんで行ってくださいね!」


そう言いながら足速に行ってしまった。



「A、髪染めたんだな」

ん?


「なんで左馬刻染めたってわかるんや?」


「なんでって…3日前くらいにAと飯食ったし」

「はあ!?」

俺よりも先に一郎が反応する。
そうか、やからAちゃんあの時黙ってたんか…。


きっとAちゃんなりの気遣いだったのだろう。
左馬刻と飯食うてたんは、ちと気に食わんけど。

そうこうしているうちに、会場の観客席はあっという間に満席になった。
よく見てみると、うちわだけでなく手作りのボードや、今回のツアーグッズをもう身につけている人がたくさんいる。

Aちゃんへのファンサをもらうために作ってきたボードやオリジナルのうちわもたくさんあった。


「案外女の人もおるんやなー」
そう、女性アイドルのため男性ファンが圧倒的かと思いきや、案外4割程度は女性ファンが入っていた。

一郎が言うには、Aちゃんはモデルやドラマでマルチに活躍していたため男性女性とどちらのファンも多いらしい。

ふと、会場アナウンスが流れる。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 白膠木簓 , hpmi夢   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 設定も文章の書き方もめっちゃ好きです...!素敵な作品をありがとうございます🥺💗続きを楽しみにしています♡ (2022年4月11日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウサミ | 作成日時:2022年3月2日 14時

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