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とんずらしてきてしまったのであれば、帝統が悪い。
という結論に皆でいたり、このチンピラたちが経営しているという賭場へとみんなで向かった。
「おい、これは違法カジノだ。」
「帝統〜〜?メッ!」
「悪かったって、これから払うか…」
そこまで言いかけると、チンピラたちはなぜか私の腕を掴んだ。
思い切り引っ張られたので、その拍子にウィッグが外れてしまった。
「いっ!?」
「お前女だろ。ふーん、こいつを寄越せばマイナス分はチャラでいいぜ。ただし、こいつを寄越さねえなら、倍ベットでギャンブルしていきな」
その言葉にゾッとした。
私、もしかして人質にされてる?
目の前にいる簓さんの表情が曇った。
「そんなん、いいわけないやろ…」
「倍ベットって…イカサマしてボロ儲けする気満々じゃねえか」
そう言われてもチンピラたちには少しも響いていないらしい。
それなら私にも考えがある。
お稽古で培った技術で、チンピラたちからするりと抜け、目の前に立った。
「その勝負受けましょう。ただし、私が相手です。私が負けたらあなたたちに着いて行きます。もし勝ったら、帝統のマイナス分はチャラにしてください」
「何言ってんだA!俺も相手する。丁度3人だろ?幻太郎も!」
「なぜ小生が…嘘ですけど。いいでしょう」
ところがチンピラたちはニヤニヤして私を見下ろしている。
イカサマの他にまだ考えがあるのだろうか。
「俺たちの賭場には、バカラ、ブラックジャック、ルーレット、ポーカー、大小、カジノウォーの6つで勝負できる。もちろん賭場にいるのは俺たち3人だけじゃない。もしも勝負をするなら、6ゲームそれぞれに1人プレイヤーを作れ。そしたら受けてやる」
「4/6勝ったら、私たちの勝ちでいいんですね?」
「ああ。まあ勝てるか知らんがな。ああ、そうだギャラリーが必要なバカラは、ギャラリーを最低でも3人連れてこい」
そう言い放たれ、私たちはチンピラの後をついていった。
**
話し合いの結果、プレイヤーは、
・カジノウォー→左馬刻さん
・ポーカー→入間さん
・ルーレット→乱数ちゃん
・ブラックジャック→幻太郎さん
・大小→帝統
・バカラ→私、ギャラリー→簓さん、寂雷先生、天国さん
となった。
イケブクロはみんな未成年だし、ナゴヤも空却と十四くんは未成年だから入ってはいけないということで、見守り役として盧生さん、理鶯さん、一二三さん、独歩さんが残ってくれることになった。
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翠(プロフ) - 設定も文章の書き方もめっちゃ好きです...!素敵な作品をありがとうございます🥺💗続きを楽しみにしています♡ (2022年4月11日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウサミ | 作成日時:2022年3月2日 14時