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オーラスの煽りが始まり、曲が始まった。メドレーらしい。
これはAちゃんのDVDで予習したやつや…!


ステージには、くるくる、ひらひらと踊りながら歌うAちゃんが。
さっきまでの曲よりも、Aちゃんはファンサが多い気がする。


うちわの文字を見つけて、ピースしたり、笑顔で手を振ったり、時には狙い撃ちをしたり。
ずっとファンサをしているが、ダンスや歌に狂いはない。



すると、いよいよトロッコにAちゃんや他のメンバーが何人か乗り込んだ。
トロッコががしゃんっと動いてどんどん2階の観客席の前を移動してくる。Aちゃんはずっと手を振ったり、客席のファンを指差したりして笑顔だ。



山田兄弟もはしゃいでいて、とても楽しそうだ。
前列に山田兄弟、シブヤの人らが座っているため、ライブ慣れしている感が半端ではない。


可愛らしいアイドルソングと共にトロッコに乗ったAちゃんが、とうとう目の前に来た。


「Aー!みんないるよー!ファンサしてー!」
ゆっくりと動くトロッコに乗るAちゃんに向かってシブヤのリーダー、乱数が声をかけた。


Aちゃんは他の観客席に見せていた笑顔がすんっと消え、どうしようか迷っている顔をしている。
なんでやねん、そんなすぐ笑顔消えるんかい!
いや真顔も可愛いけど。



歌いながらも少し迷ってから、Aちゃんはふっと顔をあげる。



「来てくれてありがとうございますっ」
と言って、前列、2列目、3列目に1発ずつ狙い撃ちをした。


はにかみながらも、ばきゅん、ばきゅん、ばきゅんと連続で撃たれた狙い撃ちは、クリーンヒットし、あの空却でさえ少し顔が赤くなっている。


山田兄弟と乱数はきゃー!!とはしゃいでいる。


この、破壊力はあかんな。推しにこんなファンサされて正気でいれるやつおらん。
可愛すぎた。


すると、ばちっとAちゃんと目があった。
トロッコはもうすぐこの先の前を通り過ぎていく。


ひらひら、と手を振られ、Aちゃんは少しだけニコッと笑った。



「!」

「簓さん、A、簓さんに手振ってますよ!」

「お、お…せやな…」

一郎が教えてくれる。
突然のことに動揺して、熱くなった顔の口元を手で覆う。


顔が熱い。いつもAちゃんの前では余裕があるように過ごしているつもりだが、余裕がなくなってしまったのがわかった。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 白膠木簓 , hpmi夢   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 設定も文章の書き方もめっちゃ好きです...!素敵な作品をありがとうございます🥺💗続きを楽しみにしています♡ (2022年4月11日 18時) (レス) @page20 id: d7bba88e32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウサミ | 作成日時:2022年3月2日 14時

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