【ヒプノシスマイク】レモネードとクリームソーダ 2 【白膠木簓】 (ページ15)

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あかん。Aちゃんにステージで握手されたあの子羨ましすぎる。

新メンバーの紹介しながら、新メンバーとイチャつきを見せるAちゃんを悶々と眺める。
いや、確かに全員可愛いのだ。顔も整っているし、スタイルもいい。しかし、Aちゃんは群を抜いて、人を惹きつけるものがあるのだろう。

はたまた、自分がAちゃんを好きすぎるだけなのか。

Aちゃんは、推しメンと言われていつになくニコニコと笑顔だ。

少しだけムッとしてしまった。

あー、俺かてAちゃん推しやのに。あんまりみんなの前で笑わんといてほしいわ。
湧いてくる独占欲をぐぐっと堪えて、ステージを眺めていた。

「あっ、みんな〜。Aから伝言でライブ終わって用事とか特になかったら楽屋行って欲しいって！」

シブヤのリーダーがAちゃんのグループの衣装を作っているため、挨拶に行ってきたらしい。
伝言によると、どうやらライブ後に打ち上げでも計画してくれているのだろう。

特に用事がある人はいないようなので、18人で楽屋で待たせてもらうことになった。
いやいやどんだけ濃いメンツやねん。
ていうかヤクザの左馬刻が入ってええのか…？

あー、あかんあかん。Aちゃんのステージ見な。

どうやら、新メンバーのお見立て会とやらは終わってしまい、オーラスに差し掛かっていたらしい。

「ん？」
関係者席のすぐ前を、謎の箱のような乗り物のようなものがゴトゴトと通り過ぎた。
そういえば、これ、AちゃんのライブのDVDで見た気がする。Aちゃんしか見とらんかったから、よく覚えていない。

「一兄、今回トロッコとっても近いですね！もしかしたらA、僕たちにファンサくれるかも」

「そうだな、さすがにここまで近いと恥ずかしいからチラ見だけじゃAが気まずいだろうし」

どうやら、今の乗り物をトロッコというらしい。
そして、目の前にアイドルが乗ってきてファンサをしてくれるらしい。

ちなみにどれくらい近いかというと、前列に座っている山田三兄弟が腕を伸ばしたらハイタッチできるくらいには近い。
もう目の前だ。