思い切って ページ32
スースーとする首筋がなんだか擽ったくて、思わず手で押さえる。
ここまで髪を短くしたのは久しぶりだ。
それこそ10年振り。
あの頃を思い出してしまうから嫌煙していたけれど、どちらかと言えば短い方が好きだった。
ズボラな私に長い髪は扱いが難しい。
そのせいか美容師さんにも「髪が痛みすぎてやばいですよ」と言われるレベルだ。
なら傷んでるところを切ってしまおう、となってどうせならとバッサリ切ってもらった。
(4人に会うの少し恥ずかしいな)
なんて次の仕事のことを考えながら歩いていると、
「.....A？」
突然名前を呼びれて振り返る。
「.........あ」
「あ、あああああ！ありがとうございますぅぅぅ！！！」
道の真ん中で膝をつき叫ぶ志麻さんがいた。
「ちょ、志麻さん！なにやってるんですか！恥ずかしいんでやめてください！それにファンの子に見られたら...」
マスクは付けているけどチャームポイントのホクロは出ているわけで。
そんな状態でショートカットに反応したら志麻ですと言っているようなものだ。
「やって...おま、お前ショートカットやんか...。何や、俺のためか」
「いえ、違います」
「即答かい」
でも許す！
と志麻さんがガバッと抱き着いてきた。
「ぎゃあ！セクハラです！」
「Aがショートカット〜！」
「離してください！」
「痛っ！」
たまらず足を踏みつけてしまった。
「落ち着け」
「...すんません」
あぁ、周りの目が痛い。
私は志麻さんを引っ張って近くのカフェに入ることにした。
(せっかくの休日が...！！)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 838人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まろまゆこ(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます！嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ (2019年4月5日 20時) (
レス) id: 67560b2a77 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - めっちゃ面白いですね！歌い手好きから見るともうたまりません！！(*´ω｀*) (2019年4月5日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - くろすけ。さん» ありがとうございます！嬉しいです(*´∀｀*)頑張ります！ (2019年4月5日 10時) (レス) id: 67560b2a77 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - ちょ、夢主ちゃん可愛すぎですか！めっちゃくそおもろいですよ！これからも更新ふぁいとぉいっぱつですよ！ (2019年4月5日 9時) (レス) id: 3c51fdbe70 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - じゅうさん» コメントありがとうございます！頑張ります(*´ｪ`*) (2019年4月4日 11時) (レス) id: 67560b2a77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まろまゆこ | 作成日時：2019年3月31日 9時
