絶対なんて、この世にない。-2- (ページ4)

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-4- youside ページ4

何の予定もない週末。
家シャツ着て半ズボンでボサボサの髪の毛、おまけにすっぴん。
たまには化粧なんかしないで肌を休ませないとねーなんて独り言を呟きながら朝からビールを飲んでいた。
溜まってたビデオを見ては消し見ては消し、ウィンナーを食べながら缶ビール片手に…なんてまるで男の人みたい。
ビールなんて滅多に飲まないし、まして朝からなんて。
というかお酒自体そんな飲めないし好きじゃない。
でも一回やってみたかったのよね、こんなダラダラした休み。
けど…、少し頭痛くなってきた。酔ってきたかな？
それでも飲む手を止めないまま、お昼を過ぎる頃には数本の缶を開けていた。

『吐きそう…、う～…、』

ぐわんぐわん揺れてる視界。
テーブルに突っ伏してから、いつの間にか寝ちゃってて。
目が覚めて、気がついたときにはなぜかベッドの中にいた。

『あぁ…、え、なんで私ここいんの…』

「起きた？飲めない酒飲むからだよ」

『っ、ドンへ⁈』

EH「まだ酔ってんのか？」

『あれ…ヒョク…？』

ドンへだと思って起き上がったけどそこにいたのはヒョクで、パックジュースをストローで飲みながら呆れ顔で私を見ていた。
って、なんでいるんだろ。

『勝手に入ってきたの？サイテー』

EH「おいおい、そりゃないよ。Aから呼んどいたくせに」

『？私呼んでないよ？寝てたもん』

EH「ほぉ～？電話越しに『早く来て～』って言ってたのは誰かな？」

履歴画面を見せられて、そこには紛れもなく私の名前。
…酔って無意識に電話しちゃったんだ；

EH「んで来てみたらこの有り様。何やってんだよ」

空いた缶を袋に入れて、散乱するゴミを片付けながら、わざと大きくため息をついてる。
痛む頭を抑えながらヒョクから袋を奪い、乱暴にゴミを入れていく。