検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:12,895 hit

ページ4

大貴side






僕は、あの日




あの暑い夏の日






姉貴と甥っ子と一緒に



海に来ていた。




甥っ子の涼介は2歳


浜辺で遊んでいて少し目を離した隙に波に呑まれた







俺は必死だった








救助の人たちだろう




涼介を助けてくれた







俺の体力は尽き

自分が命を落とすってのを悟った






その時、声が聞こえたんだ





もうひとつの世界でやり直さないかって







俺は光に包まれて溺れる苦しみから解放された









夜明けの海に来ていた






だけど、ここは…





俺の知ってる場所じゃない









俺が元居た世界と


似た造りをしたこの世界







そうか





俺は人生をやり直すチャンスを



神様にもらったんだ。









伊「君も…違う世界から来たの…?」





テトラポットの上に立っていると、細身の少年に声をかけられた





有「この世界のことを、もし知ってるなら教えてほしい」






伊「じゃあ、クイズね!…僕たちは死んだ?それとも死んでない?」




有「いま、生きてるから…死んでない…?」





伊「答えは両方。…君も僕も前の世界で死んでる。…でもね、人助けをして死んだ場合…パラレルワールドでやり直しが効くんだ」





有「……やり直し…、、」







前の世界は居心地が良かった。


家族に会いたい。


みんな悲しんでるだろうな……







伊「元の世界に未練があるの…?」








訳も分からず泣いていると



その少年は、


そっと頬に口付けてくれた。





.

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
82人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろぷりん | 作成日時:2020年5月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。