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大貴side
僕は、あの日
あの暑い夏の日
姉貴と甥っ子と一緒に
海に来ていた。
甥っ子の涼介は2歳
浜辺で遊んでいて少し目を離した隙に波に呑まれた
俺は必死だった
救助の人たちだろう
涼介を助けてくれた
俺の体力は尽き
自分が命を落とすってのを悟った
その時、声が聞こえたんだ
もうひとつの世界でやり直さないかって
俺は光に包まれて溺れる苦しみから解放された
夜明けの海に来ていた
だけど、ここは…
俺の知ってる場所じゃない
俺が元居た世界と
似た造りをしたこの世界
そうか
俺は人生をやり直すチャンスを
神様にもらったんだ。
伊「君も…違う世界から来たの…?」
テトラポットの上に立っていると、細身の少年に声をかけられた
有「この世界のことを、もし知ってるなら教えてほしい」
伊「じゃあ、クイズね!…僕たちは死んだ?それとも死んでない?」
有「いま、生きてるから…死んでない…?」
伊「答えは両方。…君も僕も前の世界で死んでる。…でもね、人助けをして死んだ場合…パラレルワールドでやり直しが効くんだ」
有「……やり直し…、、」
前の世界は居心地が良かった。
家族に会いたい。
みんな悲しんでるだろうな……
伊「元の世界に未練があるの…?」
訳も分からず泣いていると
その少年は、
そっと頬に口付けてくれた。
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作者名:しろぷりん | 作成日時:2020年5月30日 16時