ミラクルワンダーマジック【完結】 (ページ2)

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大貴くんと出会ったのは暑い夏の日

俺は、当時

中学３年生で

夏休みのうちの１週間だけ

母さんの実家に帰省する事になった

田舎だから、母さんの実家に帰ると

なんだかとっても和むし

俺も楽しみにしていた。

自然が豊かで、蝉の鳴き声しかしない。

ここに来ると夏休みって感じがして好きだ。

俺はひとりっ子で兄弟が居ない。

ばあちゃんちの縁側で、みんなとスイカを食べたり

持ってきた課題をしたりして過ごした。

そよ風が風鈴をくすぐる

夕方になると、なんだか外が賑やかになってきた。

「今日、近所でお祭りあるんよ」

涼「へぇ…なんかいいね！夏って感じ」

ばあちゃんが教えてくれた。

「涼介！せっかくなら母さんと行く！？」

涼「いいよ～…母ちゃんと行ったらマザコンみたいじゃん、、俺中３だよ！？///」

「まぁ、ばあちゃんは足腰悪いし、行きたいならひとりで行ってきなね！笑」

「涼くん、…浴衣あるよ…」

ばあちゃんが、浴衣を出してきてくれた

涼「これ、誰の浴衣？…」

「懐かしい…大貴の浴衣やね…母さん、まだ持ってたん？」

母さんのお兄ちゃんは、若くして亡くなっている。

海で溺れてる子を助けようとして、亡くなったんだって。

「これだけ持っとるんよ。まだ綺麗にとってあったし…涼くん、着てあげて？」

濃いグレーみたいな色の浴衣

色白な俺の肌には自然と合った。

涼「どう？似合う？//…少し見て来たら帰ってくるね！お土産いる？」

「似合っとるねぇ…」

「母さんたこ焼き買ってきて欲しいな！ゆっくり楽しんできていいよ！」

下駄がカランコロンと鳴る。

浴衣なんて小さい頃、着た以来？

神社に着くと、たくさんの人で賑わっていた。

楽しそうな親子連れ

浴衣を着たカップル

出店からは食べ物のいい匂いがする

俺はりんご飴をかじりながら、

祭りの雰囲気を楽しんだ。

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