魔女の末裔と呼ばれた少女part2 ページ3
私は東ヨーロッパの一国の賑やかな首都で生まれた。
毎日貴族達はパーティーを開き、平民達も夜通し踊り酒を飲み一日中賑やか。そんな場所だ。
しかし私は彼らとはまったく別の生活をおくっていた。
私は生まれるなりすぐ母親に息の根を止められそうになったという。それを止めてくれたのは一人のメイドだった。普通メイドを雇えるほどの家庭に生まれれば家庭が苦しいわけでもないため母親が娘を自らの手で殺める必要なんてないのだ。
ではなぜ母は私を殺めるようとしたのか
その理由は明確だった。私が白い髪を持って生まれた事だ。
この国では髪色は栗色、赤毛、金髪、黒髪が一般的だった、しかし珍しい髪色で生まれた、これだけならまだ殺める必要はない
珍しいの毛色が軽蔑される。そんな風習を作ったのはとある事件だった。
ある時国の王が死んだ。それもとある少女のせいで。
召使いの証言によるとその少女は紫色の髪に赤い瞳を持っていた。そして槍のようなもので王の首を。
そのあまりにも異端な見た目に国民は皆口を揃えて言った
｢王は魔女によって殺された。｣
と。それから魔女狩りとい物が始まった異端な箇所をひとつでも持っている者は全員幽閉され酷い扱いを受けた後炎で焼かれた。
魔女狩りの標的は左右で瞳の色が違う者、牙にはの形がにてる者、もちろん髪の色が特殊な者も例外ではなかった。
異端な見た目で生まれた者はまさに生き地獄な時代だった。そう思うと生まれてすぐ母が私の息の根を止めようとしたのは優しさだったのかもしれない。
苦しみを軽減するための。
母が死んだ後父は私を追い出した。
私はこれから一人で生きていくんだ‥
そんな絶望を一つの足音が救ってくれた。
あのメイドが一緒についてきてくれたのだ。
私はこれから物事は明るい方に進んでいく。
そう、思い込んでいた‥‥
魔女の末裔と呼ばれた少女part3→←魔女の末裔と呼ばれた少女part1
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作者名：今宵は飄逸なエゴイスト | 作成日時：2022年7月30日 1時
