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「さて」
時計の針が鳴り響く静かな店内で、ふくろうは咽喉マイクを外し、カウンター下にある充電器につなげた。
ティーカップや空の皿、ティーポットをトレイに乗せ立ち上がり、店のドアへ向かう。
カランカラン……。
無人の路地に、ドアベルが虚しく鳴る。
『Open』の札を『Close』に帰ると、ドアにかけられた札を見上げる。
『梟の止まり木』
無骨な文字で書かれたそれを手に取り、人差し指で文字をなぞる。
「なあ、早く取りに来い……いつまでも待たせないでくれ……」
止まり木に留まったままのふくろうは、今日も待ち続ける。
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作者名:あき | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fallHP/
作成日時:2020年11月30日 15時