松田くんと同期ちゃん【名探偵コナン】【天空の難破船】

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「とにかく、彼奴が現れるのは夕方じゃ！それまでここで見張っている必要はないじゃろう」



「下で作戦の練り直しだ！！行くぞ！」



「はい！！」



中森警部は部下を連れて行ってしまった

「いやあ、面白いものを見せてもらった
おかげで、いいルポが書けそうだ」



タバコを咥えそう言ったのはルポライターの藤岡さん

コイツ、本当に無理
本能が嫌ってる(伝われ)



「申し訳ありません、お煙草はBデッキの禁煙室でお願いします…」

「おー、そりゃ失礼

あ、毛利さんも一緒にどうです？
…そこの刑事さんも。煙草、好きなんでしょ？」



藤岡さんは額に手を当てている毛利さんにタバコをチラつかせたあと、陣平の方を見てそう言った



「いや、俺はちょっと部屋で休むよ…。もう、何がなんだか…」

毛利さん…
苦手な高い所、顔面パンチで吹っ飛ぶ、しかも電撃を喰らう
…可哀想に

毛利さんを哀れんでいると、ふと肩を抱かれた



「…悪ぃが俺はコイツとの先約があるんでな」



…ん？？？？？？？？

｢そーかい、そりゃ悪かったな。お幸せにね｣

藤岡さんはニヤニヤしながら去っていく
陣平は私の肩から手を退けたが、私の頭はフリーズしたままだ

『えっと、陣平？先約、って？煙草は吸わなくていいの？』

カタコトになりながら聞く

｢…あぁ、あの怪盗野郎がどこに潜んでるのかも誰に変装してるのかもわからねぇから、あんまり1人になるなよ、って話をしたかっただけだ。
それにこの飛行船に乗ってる間は、お前を守んねぇといけねぇし｣

『はッ！？！？守、るって、』

｢そのまんまの意味だ｣

いや、ちょっと待って、色々と爆弾発言が
もうどうしていいか分からずトイレに走った

｢雛さん！！｣

鏡の前で深呼吸していると、後ろから園子ちゃんに声をかけられた
とてもニヤニヤしている

｢やっぱり松田刑事雛さんのこと好きですよ！｣

『あはは…いや今日はなんかキャラが違うというか…』

さっきの事を思い出すだけで顔が熱くなる

もしやキッドの変装かってくらいキャラが違っ…

…え、もしや？

まさかのまさかを考えながら手を洗おうと水を出そうとしたら、勢いよく水が出てきてしまい、服までかかるという始末に。

そこに蘭ちゃんがやって来た

｢大丈夫ですか雛さん！｣

私の腕をハンカチで拭いてくれた蘭ちゃん
ああ良い子…

そして、

｢松田刑事と、とってもお似合いでしたよ｣

と言った

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