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「さぁ、白状しなさい!警察の人も居るんだから!」
すると彼は、綺麗に口角を上げた
「白状したらどうする?」
「…え?」
彼は鼻で笑っている。
何なのよコイツ、余裕ぶって。
警察よ?捕まるかもしれないのに。
『もちろん貴方を捕まえて、中森警部に差し出す』
差し出す以外の選択肢なんて無いでしょ、と思いながら余裕そうな彼を睨む。
「けど、それをすると困るのはおめーらだぜ。」
『…どういうこと?』
すると彼は変装用のマスクをとり、ゆっくりと振り返った。
「まだ分からねぇのか?俺が一体誰なのか…」
その顔は、よく知ってる顔だった。
「…!?」
「悪ぃな、雛ちゃん。
怪盗キッドの正体は…
俺だったんだ。」
『…新一くん?』
キッドが、…新一くん?
新一くんが急に姿を消したのは、キッドだったから?
「…どうした?久しぶりで、オレの顔忘れちまったか?」
蘭ちゃんに笑顔で話しかけるキッド_新一くん。
その姿に更に苛立ちが込み上げてきて。
『キッドが新一くんの変装って…いやいや、その冗談は流石に笑えないわよ!
どーせお得意の変装なんでしょ!』
そう言って、彼の頬をおもいっきり抓ったが…
彼は痛がるだけで、マスクが取れることはなかった
『うそ、』
私は頬から手を離す
蘭ちゃんは隣で大きく目を見開いていた
「あたりめーだろ!素顔なんだから!」
「いいや…
前にキッドが変装した時の新一も、警部が顔を引っ張っても変装が解けなかったわ」
『あ!そうか、元々顔がそっくりって可能性もあるもんね…!』
と、蘭ちゃんの言葉に納得していた時、後ろのエレベーターの扉が開き
中森警部が目を釣りあげてこちらにやって来た。
ナイスタイミング!!
蘭ちゃんと目を合わせると、小さく頷く。
『中森警部!!』
「こんな逃げ場のない飛行船に乗ったのが運の尽きよ!
観念しなさい!」
蘭ちゃんがそう言うと、
彼はまた、余裕そうに口角を上げた。
「…飛行船じゃねぇ
_UFOだ」
「…っ!?」
…UFO
あれ、どこかで…
___"「見て見て!UFOが飛んでるよ!」"
___蘭からしてみたら風船の化物みたいなのが悠然と空を飛んでるんでびっくりしてそう思ったんだろうけどな…
___"…って、新一兄ちゃんが話してくれたんだ!"
「確か、蘭がガキの頃そう言ってたんだよ」
あの話はさっき、コナンくんが新一くんから聞いたって話してくれて…
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RFWS(プロフ) - コメント失礼します!主様の小説のじんぺーちゃん大好きです!受験大変だったと思います💦お疲れ様です!これからも頑張ってください!! (4月8日 16時) (レス) @page29 id: 2bec9b5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ありがとーです❤️キンプリの小説見させてもらいます (1月19日 11時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
乃空(プロフ) - 美紀さん» はじめましてコメントありがとうございます🙌🏻キンプリの作品のパスワードは「0129」です!!執筆の方は、私が受験生で書く時間がない事や脱退などがあって止まってしまってますが、是非楽しんで読んで頂けたら嬉しいです🥲💗 (1月19日 1時) (レス) id: f6a7e6922a (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 初めましてコナンとキンプリ大好きです❤️作者さんの作品のキンプリの小説見たいのでパスワード教えてもらえたら嬉しいです (1月6日 20時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
乃空(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございますー!!どの映画も色んな人と絡めるのでいいですよね💞参考になります!ありがとうございます!! (2023年3月29日 19時) (レス) id: e72b69fd1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乃空 | 作成日時:2022年6月5日 18時