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不安だった私の耳にはっきりと入ってきた、その言葉は私を勇気づけた。
ふーっと深呼吸をする。
「きっと、できる…はず！」
アクセルペダルにそっと足を置き、踏み込むと車体は見事に前進した。
私の前にずらりと並んでいた車を上空から追い越す。
どういう原理かは全く分からないけれど、私の頭の中で思い描いていたことが現実になっている。
雲の流れに合わせて進んでいくと、問題のぬかるみの前までやってきた。
トップ層を走っていたプレーヤーたちが私を見上げてぽかんと口を開けている。
「よし、行くよ…！」
自分を鼓舞するように呟き、アクセルを力いっぱい踏み込むと、ぐんと勢いよく進む。
誰よりも先に、誰も走ったことのない道を進んでいく高揚感は今までに味わったことのないものだ。
しかし、ぬかるみの中間地点に差し掛かろうとした時、空気が変わった。
「卑怯じゃないか！」
そんな声が聞こえてきた。
棘のあるその言葉に思わず、ブレーキをかける。
恐る恐る振り返ると、ぬかるみの前で立ち尽くしているプレーヤーの一人が声を荒げていた。
しかも、それは一人だけではなく、同じように車から身を乗り出して私を指さすプレーヤーが何人もいた。
不正だ、ズルだ、なんでアイツだけ…
気にせず、アクセルを踏もうとするが、一際鋭い言葉が刺さった。
「落ちろ！」
その瞬間、私の動揺が車体にも伝わったかのようにぐらぐらと不安定に揺れだす。
さっきまでは操作できていたハンドルもギアも今は私の予期しない動きをしていて、体が投げ出されないように掴まるのが精一杯だった。
飛行機能が完全に停止してしまった私の車は地上に向かって落ちていく。
ガシャン！という大きな音と衝撃を受けるまでぎゅっと瞑っていた目をゆっくりと開ける。
幸いにも、車はギリギリぬかるみを超えたが、岩と岩の間に挟まり、車から降りることもできない。
『チェックポイントを通過しました！ボーナスとして7000バワリー獲得です！』
状況とは不釣り合いな案内がモニターに表示される。
「いやいや、そうじゃなくて…どうしよう……」
ふと我に返り、身動きが取れない状況に呆然としていると、どういう訳か後ろにいたはずの車が次々と走り抜けていく。
「あれっ？大丈夫ー？」
そんな中、聞き覚えのあるような声が聞こえてきた。
「あー、助けが必要そうだね。待ってて！」
淡いピンク色の髪の毛をしたその人は私を見上げて満面の笑みで大きく手を振った。
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Nono(プロフ) - soboroさん» soboroさん、コメントのお返事がとっても遅くなってしまい、ごめんなさい…！楽しみに待っていただき、そしてこのページに遊びに来てくださりありがとうございます！！ (2023年3月27日 21時) (
レス) id: b787eddcb9 (このIDを非表示/違反報告)
soboro - 更新ありがとうございます！密かに楽しみに待ってたのでとっても嬉しいです！ (2022年11月15日 0時) (レス) @page26 id: fea91e615b (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - momoさん» momoさん、コメントありがとうございます…！確か、以前にもコメントをいただいたかと思うのですが、長い間待っていただいて本当にありがとうございます！改めて楽しんでいただけるように頑張ります！よろしくお願いいたします！！ (2022年9月19日 19時) (レス) id: 2d0e74762d (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとお話の更新待ってました、！めっちゃ嬉しいです！ 無理のない程度に頑張ってください！本当に更新ありがとううございます！！ このシリーズのお話ホントに大好きです！ (2022年9月18日 23時) (レス) @page18 id: 6dd93aac59 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - 紗奈さん» 紗奈さん、こんにちは！コメントありがとうございます！過去作品も楽しんでいただけてとても嬉しいです…！！今作も楽しんでいただけるように、頑張りますね…！！ぜひまた遊びにきてくださいね！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 250d3608a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nono | 作成日時：2020年10月29日 23時
