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そうだっけ?と私の顔を見る他の人を差し置いて、マスダさんは「うん、そうだよ」と自分の言葉に確信を抱いたように呟いた。
「そういえば、モニターにAちゃんの顔が映ってるの見たかも…」
テゴシさんもマスダさんに同意して、頷く。
「た、ぶん…何かの手違いだと思いますけど、はい…」
私の言葉を受けて、テゴシさんが笑う。
「手違いって、Aちゃん謙遜しすぎだって!だって、空飛んでたんだよ??」
テゴシさんがそう言うと、コヤマさんとカトウさんが揃って声を上げた。
「あの時の?!」
「彼女が!?」
その驚き様に私の方が圧倒される。
しかも、気のせいか周囲からの視線も感じる。
「あ、あれも偶然というか…!もしかしたら、錯覚かも…」
「いやいや、この目で見たし、俺が助けたんだからね?」
と、テゴシさんのごもっともな意見に私は返す言葉もなく、黙り込む。
「なるほどね、そりゃ、期待の新人プレーヤーだわ」
カトウさんが納得したように頷く。
「でしょ?でも、どうやって空飛んだの?って聞いても教えてくんなくてさ〜」
テゴシさんが、「ねー?」と私に同意を求めるが、教えるも何も私自身が分かっていないのだから、頷くことも否定することもできない。
困ったように首を傾げると、テゴシさんは、「ほらね」と3人にむかって言った。
「そういうつもりじゃ…」
と、私が口を開いた瞬間、どこからかアナウンスが聞こえてきた。
『WORLDISTA CUPに出場しているプレーヤーの皆さん!エクストラステージ・デジタルシューティングがオープンしました!!
ノーマルステージよりも難しいですが、トップメンバーになれば、多くのバワリー獲得のチャンス!
エントリーを希望するプレーヤーは会場にアクセスしてください!あなたのチャレンジをお待ちしています!』
「エクストラステージのシューティングゲームか、面白そうだね」
アナウンスを聞いたマスダさんが言う。
「エントリーするよね?」
「もちろん!」
コヤマさんの問いかけにテゴシさんは食い気味で答え、カトウさんも頷く。
私といえば、話のスピードに取り残されて、4人の顔を見比べるばかりだ。
エクストラステージということは、参加は希望性のゲームで、さっきのスペースレースのように全員参加のゲームではないのだろう。
そんなことを漠然と考えていると、コヤマさんが私の名前を呼んだ。
「Aちゃんは、エントリーする?」
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Nono(プロフ) - soboroさん» soboroさん、コメントのお返事がとっても遅くなってしまい、ごめんなさい…!楽しみに待っていただき、そしてこのページに遊びに来てくださりありがとうございます!! (2023年3月27日 21時) (レス) id: b787eddcb9 (このIDを非表示/違反報告)
soboro - 更新ありがとうございます!密かに楽しみに待ってたのでとっても嬉しいです! (2022年11月15日 0時) (レス) @page26 id: fea91e615b (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - momoさん» momoさん、コメントありがとうございます…!確か、以前にもコメントをいただいたかと思うのですが、長い間待っていただいて本当にありがとうございます!改めて楽しんでいただけるように頑張ります!よろしくお願いいたします!! (2022年9月19日 19時) (レス) id: 2d0e74762d (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとお話の更新待ってました、!めっちゃ嬉しいです! 無理のない程度に頑張ってください!本当に更新ありがとううございます!! このシリーズのお話ホントに大好きです! (2022年9月18日 23時) (レス) @page18 id: 6dd93aac59 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - 紗奈さん» 紗奈さん、こんにちは!コメントありがとうございます!過去作品も楽しんでいただけてとても嬉しいです…!!今作も楽しんでいただけるように、頑張りますね…!!ぜひまた遊びにきてくださいね! (2020年12月13日 18時) (レス) id: 250d3608a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nono | 作成日時:2020年10月29日 23時