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14話 ページ14

「Aお姉さまっ!」



今日はプロデュースが珍しくなかった。

それでも何か相談やプロデュースのお願いが来るかもしれないので、
いつもお気に入りだと言っているガーデンテラスでゆっくりすることに決め、椅子に座っていた。

すると、目の前で名前を呼ばれ、携帯に落としていた視線を前に向けた。



『司〜♪どうしたの?もしかして何かあった…?』

「いえ!本日は何もご予定がないと聞きましたので、お姉さまとお話をしたいと思いまして…♪」

『そっかそっか、私も司とのんびりしてみたかったんだよねぇ♪』



真っ直ぐで純粋な瞳をした、Knightsの末っ子の【朱桜司】は、私が特に可愛がっている後輩の1人だ。

お姉さまと目を輝かせながら言う姿はとても可愛い。



『私、司みたいな弟欲しかったなぁ…』

「わ、私がお姉さまの『Brother』ですかっ!?」

『そうそう、司は私の癒しだし、頼りになるからねぇ…♪』



Aお姉さまにそう言っていただけると、とても嬉しいです…♪

と照れ笑いをする。



本当にこの子は可愛い。弟にしたい。

心から思う。



『ねぇ、司』

「どうなさいましたか?」

『君が一生懸命凛月たち…先輩に追いつこうといつも努力しているの、知ってるよ。

【彼】のことを探していることも。

…大丈夫。

君の為にも、必ずKnightsのリーダー…【王さま】を連れてくるから』

「…やはり、隠し事は出来ませんね。
私は、お姉さまを頼ってもよろしいのでしょうか…?」



人に甘えることが下手な、大事な弟のような存在の彼。

おずおずと尋ねてくる彼に、私は笑顔で応える。



『もちろん…♪』



席から立ち上がり、正面に座っている司の頭を撫でる。

少し恥ずかしそうにしていたが、幸せそうに微笑みを浮かべた。



『…うん。司はやっぱり、お菓子食べている時とか、撫でられた時の幸せそうな笑顔が1番だよ…♪
食べ過ぎは良くないけどね?』

「なっ、なぜここで『Snack』の話を…っ!?」

『きちんとセーブするのは大事なことだよ?
考えながら食べないと、このままぶくぶくと太っていくかもねぇ…?』



低い声でおどろおどろしく言うと、司は顔を真っ青にした。

流石にいじりすぎたかなぁ…?

食べるな、とまでは言わないけど。ストレスの解消にもなるしね。

と付け足しておいた。



「うぅ…。お姉さまが仰るのなら、頑張ります…」

『うんうん、頑張れ頑張れ♪』



私も、【王さま】を頑張って呼び戻してみせるから。

15話【追憶:王さまとの邂逅】前編→←13話


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  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


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水無月のぞみ - 17話の翠のクラスですが、彼は1-Bではなく1-Aです。 (2022年5月15日 3時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ののあ | 作成日時:2019年8月15日 2時

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