14輪 ページ15
卒業の日、Aちゃんはいつもとは違った表情で僕に言った。
『先輩』
「うん」
次に来るであろう言葉は予想できた。
『好きです』
「ありがとう、僕もだよ」
本当に、心の底から大好き。
『じゃあ…！』
「でもダメなんだ」
『ｯ、、なんで、』
「本当にごめん」
僕と君が義兄妹にならなければ、彼女に愛してると伝えられたのに。
今すぐ抱きしめて、艷めく唇にキスを落としたのに。
涙目の彼女をむちゃくちゃにしたい。
そんな醜い欲すら抱いてしまうほど、Aちゃんが好きだった。
そんな気持ちを無視するかのように、僕は彼女の方を振り返らずにその場を後にした。
その日から約1年が経とうとした頃、また彼女と顔を合わすときが来た。
「初めましてAちゃん、赤井拓也です」
「……赤井琉玖です」
その時の彼女の表情は今でも忘れられない。
絶望と困惑が入り交じったような、あの顔を。
その顔を見た僕は、彼女の母にこう言った。
「僕、Aさんを大切にします」
「？お願いします…？」
・
欲を捨てきれなかった僕は、彼女との同居生活を望んだ。
何だか新婚さんみたいで楽しいな。
そう思っていたのは、僕だけだった。
シャークんに聞くと、Aちゃんは僕との暮らしに苦労しているらしい。
嫌なことがあるなら教えてくれてもいいのに。
君の裸を見たのがいけなかったの？
君の下着に触れたことが嫌だった？
君の趣味を見つけてしまったことが？
僕は、君の全てを知りたいよ。
だから話し合おうと思った。
そのために、彼女が好きなケーキを買ってこようと家を出た。
そこからは、あまり覚えていない。
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ののあ(プロフ) - Kさん» こちらこそご覧いただきありがとうございます！最高という言葉嬉しすぎます…😭🤍 (2月25日 20時) (
レス) id: ca8d1d1062 (このIDを非表示/違反報告)
K - 最高の作品です……！！ 禁断の恋が結ばれて幸せになる瞬間……最高でした！！ あちがとうございます！！！ (2月25日 16時) (レス) @page17 id: ca68b6c668 (このIDを非表示/違反報告)
ののあ(プロフ) - もち米マンさん» 禁断の恋と言ったら義兄弟かな…と思いまして！笑ありがとうございます！更新頑張ります！！ (10月24日 18時) (レス) id: ca8d1d1062 (このIDを非表示/違反報告)
ののあ(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！！そのにまにまとても嬉しいです🫶🏻🫶🏻めっちゃ頑張りますっ！！ (10月24日 18時) (レス) @page5 id: ca8d1d1062 (このIDを非表示/違反報告)
もち米マン(プロフ) - 新作ありがとうございます！今回も中々の禁断の恋ですね！これからも無理しない程度に更新頑張ってください(*´∀`) (10月23日 23時) (レス) @page4 id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののあ | 作成日時：2023年10月21日 15時
