【wrwrd!】拾った男は殺し屋だったⅡ 【男主】 (ページ19)

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六十六人目ページ19

シャルル

静まり返る車内
聞こえるのは地面をはしるタイヤの音

gr「電話…したのか？」

グルッペン総統様は私をみて言う

syrr「いいのですか？この状況で…」

gr「構わない…」

syrr「それじゃあ…」

私は携帯片手に夫に電話する
事情を話せば納得してくれた

話は終わって電源を切れば丁度我々国のお城についた

扉を開ければ“神”と書いてある布をつけた長身の男性がAをかついで走っていった

私はグルッペン総統様の後ろについて行って、医務室と言うところに着いた

そこで見たのは金髪ロングの女性ではなかった
青紫の髪の毛をしていた

でも顔立ちはAだった

syrr「男性だったのですね…」

gr「騙したようなことをしたな…」

syrr「いえ、少しビックリしましたけど…大丈夫です…」

gr「そうか…女装も訳があって無理矢理させてしまったものだ…」

syrr「…無理矢理は止めてあげてくださいね？」

gr「そうする…」

少しの沈黙、それを崩したのは

『んっ……』

gr.syrr「「！？」」

syrr「A？A！」

私はAに呼び掛ける
するとゆっくりと瞼を上げる

『シャ…ルル…？』

syrr「そうよ？大丈夫？痛いところは？」

『大丈夫…ここは？』

gr「医務室だ」

『そう…あれ…？俺…ウィッグ…』

Aは頭をさする

sn「それなら長いし邪魔だったから外してもらったよ」

『そう…何かごめんねシャルル、俺男なんだ…』

syrr「どうして謝るの？Aは男であってもAでしょ？」

そう言って私はAを抱き締める
するとAは震える腕で私を抱き締め返す

『ありがと…』

syrr「それにAの女性姿はどの女の人より可愛いから！少し悔しい…」

『もうしたくないよ…ﾌﾌｯ』

笑いかたまで女の子じゃない！

このあとは少しお話もした
帰ろうと思ったらAが

『今日はもう遅いし泊まっていきなよ』

って言われたからお言葉に甘えた