我妻善逸は止められない ページ18
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特に合図もなく、ちゅうっと善逸の唇が私の唇に吸い付く。善逸は接物がとても好きみたいで何かあってもなくても執拗にそれを求めてくる。でも大抵は私が返事をする前に唇が合わせられる。兎に角何度も何度も飽きる迄善逸は私の唇を貪るのだ。
接物が嫌とかそういうことはない。寧ろ気持ちいいし接物をしてる時に目を細めて私を見つめる善逸は何だかいつもの姿とは違ってかっこいい。男の子なんだって実感させられる
「ん、ちゅっ、ぷはっ」
「、っはぁおわった?」
「…まだだめ」
徐々おしまいかと思いきや善逸は再度私の唇に噛み付く。何だか今日はやけに長い。それに善逸の瞳の中がメラメラと燃えているように見える。ぼーっとされるがまま善逸の顔を眺めていると善逸の舌が私の唇を割って入ってきた。それに少し驚いて思わず善逸の羽織の裾を掴む
「ふっ、ん、ぜん、いつ?」
「ん、んっ、ちゅ、はぁっ」
侵入してきた舌に思わず逃げ惑う私の舌を捕まえてちゅくちゅくと音を立てて絡める。先程よりもっと気持ちよくて頭がふわふわしてくる。善逸は私の離すまいと両腕を掴むが、その力が異様に強くて少し痛い。
「ん、ん!ぜんいつ、まっ、て」
「っはぁ、やだ」
いつもなら私が待ってと言えば唇を離してくれるのに今日は全然止めてくれない。じゅっと善逸は私の舌を唇で吸って、今度は唾液を流し込んでくる。こんなこといつもはしないのに
「っ、はぁ、のんで、」
「ん、んぐっ、はぁっ!」
言われた通りに唾液を飲み込む。しかし流石に息が苦しくなり善逸の羽織をくいくいと引っ張ると、善逸は最後にちゅっと音を鳴らしてやっと唇を離してくれた。飲みきれなかった唾液が私の嘴を伝い、唇を離した拍子に引かれた糸がぷつんと切れる。善逸は私の嘴に着いた唾液をゆっくりと舌で舐めとると、ぺろりと舌なめずりをした。
「馬鹿、待ってって言ったのに」
「ごめんねAちゃん…俺、歯止めが聞かなくて」
「接物してる時の善逸怒ってた…もしかして私何かしちゃった?」
私の問いに「違うよ!」と声を上げ善逸は私の手を優しく握る。「じゃあどうして?」と聞き返せば今度は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「Aちゃんが他の隊士と仲良さそうに話してて、それが嫌で、それで」
ヤキモチ妬きました、と此方の顔を伺いながら放たれた言葉に思わず私も顔を赤くした。
接物の時はかっこいいのにこういう時は可愛いなんて、私の恋人さんは本当にずるいなぁ
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チョコ - 更新楽しみにしています! (2019年11月3日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 私も最近になって本誌派に切り替わったのですが、展開が辛すぎて.......泣きっぱなしで常に情緒不安定です。無一郎推しとしては地獄でしたあ(遠い目) (2019年10月23日 14時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - お館様のエロみてみたい・・・お願いします (2019年10月21日 13時) (レス) id: b6b3e612da (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 煉獄さん……なんかキュンキュンしちゃう鬼舞辻のエロもありだ……お願いします (2019年10月16日 11時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - 煉獄さん…なんか…うん…好きだぁ… (2019年9月21日 23時) (レス) id: 62210c11db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しきみ | 作成日時:2019年8月3日 14時