One Step ～彼と私の毎日～S.S (ページ12)

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秘密の恋ページ12

翔:｢いやぁ～食ったねぇ。苦しいー！｣

お昼は翔ちゃんお気に入りのそばを食べて、手を繋いでさっきの浜辺に戻りながら歩く。

A:｢食べ過ぎやろ翔ちゃん笑｣

翔:｢…てかさー…いや、いいや｣

A:｢なによー。言ってよー。｣

何か言いかけて途中でやめるほど気になる物ってないじゃないか。

翔:｢あの…さ？｣

目を伏せてすっごい気まずそうな顔して自信なさげな声で一体何を言うのかと思ったら

翔:｢幻滅した？俺のこと…｣

A:｢え？なんでよ｣

翔:｢や、俺が変なビデオ見て、酔っぱらってみっともない姿見せてたから…｣

A:｢翔ちゃんにも人並みにそーゆー欲はあるってわかって"あ、やっぱり男だな"って思ったし、酔ってる翔ちゃんって本能的で結構好きだった…///｣

恥ずかしくなってうつむくと、ぎゅって抱きしめられて

A:｢いや、ここ、道の真ん中っす…//｣

翔:｢誰もいないじゃん！いいのー！｣

翔:｢Aー？｣

A:｢なぁに、翔ちゃん。｣

翔:｢……好き。｣

A:｢！！……//……私も。｣

チュッと軽く暖かい唇に自分の唇を重ねて

道の真ん中だったことを思い出して一瞬ゾッとしたけど

今日は大丈夫。

だって彼が誰もいないと言って連れてきてくれた場所だから。

A:｢翔ちゃん…？｣

翔:｢なに？｣

A:｢私、翔ちゃんと別れたくない。｣

翔:｢は？別れるの？俺ら｣

A:｢だからー！別れたくないって言ってんねん｣

翔:｢話が読めねぇ……｣

A:｢ずっと翔ちゃんと一緒におりたいねん。少なくとも、翔ちゃんが飽きるまでは。だからさ…｣

翔:｢だから？｣

A:｢"秘密の恋"、頑張って守ろうな！お互い！｣

翔:｢Aとの秘密なら、悪くないね。ハハ笑だってAと俺、二人しか知らない。｣

A:｢本当に私たちだけしか知らないといいけどね｣

翔:｢どういうこと？｣

A:｢嵐にバレないの？そういうの。気づくでしょ？わりと。翔ちゃん結構顔に出るやん笑｣

翔:｢バレてねーよ！俺、俳優だから！と言いたいところだけれども。３年前に一回バレてますねー笑忘れてるといいけど。Aは？誰にも言ってないの？｣

A:｢私は親友にだけは言ってるわ。それ以外は全く。｣

翔:｢そっか。まぁAが信用した人なら信じるわ。｣

A:｢うん。ありがとう。｣

翔:｢…さてと。そろそろ帰りますかね？｣