story１ ページ2
ドアの軋む音と同時にドアの上についたベルがカランカランと鳴る。
おそるおそる中を覗いてみると、そこには一人の男の子が居た。
いや、男性と言うべきなのか。
？『あれ？ジェルくん？』
その人は知らない人の名前を呼びこちらへ振り替える。
反射的に肩がビクッと跳ねる。
コツコツとなる足音と共にその人が水色の髪を揺らして近づいてくる。
隠れるのは流石に失礼かと思ってそろりと中に入ると水色のその人は私を見て目を丸くした。
?『びっくりした…。ジェルくんかと思った……。え、てゆうか待って！？もう午前の部終わっんだけど！！乗り遅れ？？迷子？』
その人は胸ポケットに入っていた懐中時計を見てあわあわと焦り始めた。
サラサラした水色の髪から白いウサギの耳がピョコッと覗いている。
白いワイシャツの上に黒のタキシードとズボンを着て、首もとには青い蝶ネクタイを、右目には銀のモノクルを着けていた。
目がくりっとしていて、可愛い顔立ちだ。
何も状況が分からないせいで何の話をしているのかさっぱり分からなかった。
そんな私を差し置いて慌て続ける目の前の人を私はぽかんと見つめる。
？『ん？でも今日のリスト全部いたな！？見た目 全然違うし、でも初めて見たし……？取り敢え ず、デッドナンバーある？教えて？』
そう言って小さめの手帳を広げてこちらを見てくる瞳は青くて綺麗だった。
「え、え〜っと…？何の事ですか……？」
申し訳ないくらい何も分からないんだよなぁ…と思いながら聞くと、また大きな瞳を真ん丸くしてこちらを見つめてくる。
すると急に私の前髪をガバッとかき揚げた。
？『あ″！？マークあるじゃん！何！？新入生！？ こんな時期にぃ〜？？』
今度は眉をひそめて顎に人差し指をあてて考えている。
「あっ…の、えっと、さっき気づいたら道端で寝ていて、何も…知らなくて……。とりあえず歩いてたら、ここに辿り着いたんです。」
しどろもどろになりながら今までの事を話すとその人は興味深そうに、どこか不思議そうに話を聞いてくれた。
？『なぁるほどねぇ……。初めて会ったな、そんな人。さとみくんに聞いてみるか…。』
小さな声でボソッと呟くとその人は私をドアの前からアンティークな椅子に座らせてくれた。
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由羽羅(プロフ) - ねこじゃらしさん» おおおお久しぶりです…！学生もなかなか多忙ですよね笑 ありがとうございます！とっても嬉しいです泣 更新頑張ります！！ (2021年6月25日 18時) (
レス) id: 0398dd6287 (このIDを非表示/違反報告)
ねこじゃらし(プロフ) - ぉぉぉお疲れ様ですっ！色々忙しいですよね….私も勉強に追われる日々ですw更新，気長に待ってるので由羽羅さんのペースで更新してくださいっ！いつまでも待ってます！ (2021年6月25日 8時) (レス) id: e3252e2823 (このIDを非表示/違反報告)
由羽羅(プロフ) - ねこじゃらしさん» ありがとうございます…！こんな拙い表現を褒めてくださるなんて嬉しい限りです…！！涙 更新頑張ります！！ (2021年3月25日 13時) (レス) id: 0398dd6287 (このIDを非表示/違反報告)
ねこじゃらし(プロフ) - 更新お疲れ様です！あの，もう表現ひとつひとつが好きすぎて......！続き楽しみにしてます！ (2021年3月24日 17時) (レス) id: e3252e2823 (このIDを非表示/違反報告)
由羽羅(プロフ) - ねこじゃらしさん» ありがとうございます！昨日ぶりですね！！w気に入って頂けたみたいで良かったです！！ めちゃめちゃ嬉しいです！私も好きです！(？)更新頑張ります〜！！！ (2021年3月20日 20時) (レス) id: 0398dd6287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由羽羅 | 作成日時：2020年11月18日 20時
