今日もこれからも、帰りたい場所がある➊

第六話　　親同士の・・・ ページ6

「ただいま！」

家に帰ってくると、ゆいかちゃんが待っててくれた嬉しさで、心の天気が、ピッカピカの晴れになっていた。

「おかえり。幸花」

よーし！お楽しみのおやつの時間だ！

と、おやつを食べようとすると、お母さんとお父さんが、さっきから全然会話をしていないことに気が付いた。

今は、どういう状況かわからなくて、私の姉の美香に聞いてみることにした。

そういえば、今日の朝から、二人とも機嫌が悪かったな。夜の話し声も聞こえてこなかったし。

「ねえ、おねえちゃん。お母さんとお父さんってどうかしたの？けんかとか、してた？」

「うーん。わからないな。私も、おかしいとは思っていたんだけど、何があったかまでは…。」

「そっかー。まあ、明日は日曜日だから、様子見よ！」

「そうだね。大したことじゃないといいけど・・。」

そして、夜。

あー！おなかペコペコだよー！早く食べたいな。

今日の夕ご飯は、カレーライス。私が、大好きなメニューなんだ！

「あれ？このご飯は、誰の？」

お母さんが、私たちに聞いた。

「あ。俺の。」

お父さんが答えた。

いつも通りだな。やっぱり喧嘩なんてしてないか。

でもそのあとに、けんかしていないのかな、という私の思考は、すぐに消えた。

「あ・・・。そう。」

お父さんの言葉に、お母さんが、すっごく暗い声で答えたのだった！！

あーーーーーー！！！！！！！

これ絶対喧嘩だよね！だよね！

はあ。何がきっかけで…。

そして明日も、おかしいことが続く。

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