ドレス談義 ページ31
Aside
結城中佐に買われ、此処に来てから、数日が過ぎ。D機関の皆さんや佐久間さんのお陰で、此処の生活にも大分慣れてきた。
そして今朝、初めて課外訓練の見学、及び参加が許可された。
行き先は、舞踏会場。そこで仮面舞踏会が行われるそうだ。
その言葉を聞いた時、正直とても胸が高鳴った。
高鳴ったのだけど…
結城中佐曰く、
「貴様が参加出来る数少ない訓練だ。試しに数人落としてこい。」
だそうで…
私みたいな芋娘があんなキラキラした場所に出席している殿方を落とすなんて…
おううおお………
けれど、結城中佐の命だ。嫌だと言う資格はない。踏ん切りをつけないと。
本番は、四日後。
この間、異性の落とし方の講習をやったばかりだから、とりあえず復習すれば…
舞踏術は確か本が図書室にあった筈。
…きっと、きっと一人位芋娘好きな殿方がおられる筈…!
机に突っ伏せていた顔を上げ、講義の復習をはじめようとした時、あることに気が付いた。
あ…服……ドレス…
▽ ▽ ▽
甘「成る程ねぇ〜」
実「結城中佐も、なかなか面白いことを言いますね」
存在の露見を防ぐため、私はまだ一度も外出したことがない。
別に外出禁止な訳ではなく、同行者を連れれば外出できる。
なので、同行してくださる方を探していたのですが…
神「Aちゃんなら何でも似合うと思うけど、初めてだし、…無難にバッスルかなぁ?」
田「あぁ。妥当だな。むしろ有名な一族の御婦人位だろう。バッスル以外のドレスを着てくるのは。」
事情を話したらドレス談義が始まりました。
甘「仮面の種類はどうする?Aちゃん。目元だけか、顔全体か。」
急に話を振られて飛び上がる。
A「えっ?!あ、えっと、無難な方で…」
甘「ん〜、じゃあマスカレイドかな〜」
……皆さん…お詳しいな…私…全然ついてけてない…
呆然としていると、隣に座っていた実井さんが話しかけてきた。
実「特に希望が無いのなら、そこの三人に任せておけば問題ないでしょう。
彼らは女性の服装やらアクセサリやら、大抵のレディースファッション事情は知っていますからね。」
A「あ、は、はい…」
女性としては複雑…
実「あ、それと、舞踏術なら本よりも三好さんに教わった方がよろしいかと。」
A「えっ?あ、ありがとうございます。」
……なんで知ってるのですか!?
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くろごま(プロフ) - 華さん» 初めまして〜!おこめありがとうございます!そんな…そんな…面白いなんて…ありがとうございます…嬉しいです… (2018年3月5日 21時) (レス) id: 5b6a8fe685 (このIDを非表示/違反報告)
華 - はじめまして!華と申します。この作品めちゃめちゃ面白いです!これからも頑張ってください!応援してます!!! (2018年1月29日 14時) (レス) id: 8b86548a5d (このIDを非表示/違反報告)
狐@(プロフ) - 面白かったです!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2017年12月11日 22時) (レス) id: 9e6a07dea8 (このIDを非表示/違反報告)
くろごま(プロフ) - さんたさん» おこめありがとうございます!全力で待機して下さるなんて…ありがたや… (2017年10月29日 20時) (レス) id: d88d5cb08d (このIDを非表示/違反報告)
さんた - めちゃめちゃ面白いですね!!キャラの口調がすごく当てはまってて好きです。続き全力で待機してます!! (2017年10月25日 10時) (レス) id: 450e167dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんごま | 作成日時:2017年10月8日 21時