出会い。 ページ2
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颯｢早く行こ、クラス気になるでしょ｣
『ん、ちょっと待ってね』
親はいないしお兄ちゃんは大学生で家を出てるから
実質一人暮らし。
いない、っていうか、長期海外出張？
小学生まではおじいちゃんとお兄ちゃんの3人だったのに
いつの間にか、私一人になっていた。
まぁ高校から颯太くんいる(来てる)しもう大丈夫だけど。
颯｢A、俺2年のクラス発表見に行ってくる｣
『ん、1年のとこ見てくるね』
颯｢見終わったらそっちいくね！｣
2年のクラスを見に行った颯太くんを軽く見送って
自分のクラスを確認する。
普通科だから……えっと、
『わっ』
｢…っ、と。｣
『わぁごめんなさい！』
人が多すぎて身長が足りないから
背伸びしてたらふらついて、人にぶつかる。
昔からこーゆー鈍臭いとこ直さなきゃなぁとは思う。
よろけた所を支えてもらって、
なんとか転ばなかったけど。
ちょっと高めの声が上から降ってきて、鼓膜を揺らす。
………これが、君との出会い。
｢大丈夫、ですか？｣
『あっ、はい！ありがとうございます』
｢ん、じゃあ｣
1年生、なのかな？今の。
ずいぶん落ち着いてるから2年生とか？
…名前聞くの忘れたから誰かわからないやつだ。
まぁお礼は言えたしいっか、って思って
また張り紙を見つ直す。
颯｢A〜何組だった？｣
『ちょっと待って。見えないの！』
颯｢俺探す！え〜っと、？……あ、2組｣
『ほんと？ありがと！』
｢ん〜ん、行こっか｣
背が高い颯太くんにクラスを確認してもらって。
早速教室に向かおうとしたら、
遠くから颯太くんを呼ぶ声。
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作者名：祐 | 作成日時：2022年9月12日 2時
