【ポケモンSV】目を背けないで【チリちゃん】

怖い？ ページ46

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｢…｣



テーブルシティ お店 食べ物屋



普段からスマホは電話か写真しか使わないAは、打ち慣れないキーボードにこの３つを検索ワードへとかけていた

パルデアで一番大きな街と言われるテーブルシティ

グレープアカデミーからすぐそこだというのに、いつも草むらにいるか本を読むかジニア先生の所にいるかのAからすれば、ここのことは正直よく知らないでいる


｢…よし…！｣

｢おっ、決まった？｣

｢はい！ここにします！｣


行き先が決まったらしいAは、チリに場所を教えながらも地図から目的地を照らし合わせていく


｢えっとー…現在地(今)がここで…目的地(行きたい所)がここだから…こっちだ！！｣

｢…ちょっ！ちゃうちゃう！！そっちは反対方向！｣



もしかして自分、方向音痴？




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｢…｣

｢…｣


そして、２人がやってきたのはパルデアの各地に設置してあるアイス屋台


あまいやつめたいや


ギリおやつの時間だからと、Aはスマホロトムで出てきたアイスというここをチョイスしたのだが…


｢…｣

｢…｣




チリはなぜか浮かない顔をしている

ちなみにAがマンゴーアイスでチリがソーダアイス

２人ベンチに腰掛けてアイスを食べるが、やっぱり来るべきではなかったとAは後悔からだんだん喉が通らなくなる感覚に、溶けかけた端っこを恨めしく思った


もしかして…チリちゃんアイス苦手？


そう考えてしまうが来てしまった手前、向こうもハッキリとは言えないだろう

お世辞でも違うと言われるのは、友達がいなかったAでも何となく分かって聞けない




｢…！｣


程なくして食べ終わると、途端にチリは立ち上がって浮かない顔のままAの前に来たかと思えば、しゃがみこんだことにビクリと肩が揺れる

訳が分からず瞳からは戸惑いの色が滲む

それでもチリはじーっと見上げていて、しばらくすると口を開いた





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｢チリちゃんのこと、怖い？｣



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