お互い様 ページ43
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Aが眉を下げて落ち込んでいるのは、目に見えなくとも姉には分かっていた
…ちょっと説教じみてしまったかな
｢きつく言いすぎたね…ごめんなさい｣
｢ううんその通りだよ…ありがとう姉さん｣
｢友達なら、ちゃんと自分の思いを伝えることも大事なんだからね？｣
｢うん｣
姉の言葉はよく染みる
前に進めずクヨクヨしていれば奮い立たすようにハッキリと言葉にしてくれて、落ち込んでいれば寄り添ってくれるその存在にAは感謝してもしきれない
｢私、頑張ってみる｣
｢ええ、また話聞かせてちょうだい｣
初めて出来た友達との関係はまだ日が浅く、知らないことの方が多くて不安しかない
でも、傷つけるのとはまた違う…知らない間に傷つけているかもしれないがそれでも違うと思う
｢そういえば、どう？そっちは研究進んでる？｣
Aは、しんみりとしてしまった空気を変えようと無理に声を上げて話題を転換させた
｢まぁ、ぼちぼちって所かな、そっちもお友達と上手くやっていくのよ？｣
｢分かってるよ、‘’彼”と最高のアカデミーライフをエンジョイする｢は？…かれ？｣…あ゛っ｣
…
さっきまでの応援はどこへやら、ワントーン下がった姉の声
油断からやばい口が滑ったと思うも時既に遅し、一気にピリついた空気へと変貌してしまった
急いでAは何か返そうと口を開くも、そんな暇なんて与えないと言わんばかりに姉は機関銃の如く詰め寄る
｢ちょっと？初めてのお友達が男の子ってどういうこと？聞いてないわよ？歳の近い子が苦手なあなたがいきなり異性となんてハードル高いことして…まさか脅されたの？アイドルだからって何でもしていいって言うの？生意気ねちょっとA今からその子と話さ｢ごめん先生から呼び出しあったからもう切るね！バイバイ！！｣
ブチッと通話終了ボタンを押せば、聞こえなくなる姉の声…このあとが恐ろしい
スマホロトムもこれには何やってんだと顔を顰めるが、そんなの知らないとAは再び自動販売機に目を向ける(現実逃避)
｢不器用だとかグズグズだとかおばあちゃんの事とか言うけど、姉さんも私絡みになるとろくなことしないじゃん…てかアイドルは例え話だし｣
でもそれぐらい心配、いやそうさせたのは私か
眉を下げてはぁとため息が漏れるが、Aだって姉に対して思う所はある
｢姉さん、ちゃんと部屋の片付け出来てるかな…｣
私の人見知りもだけど、姉さんのズボラも大概だし
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きら(プロフ) - パピコさん» コメントありがとうございます！ですよね！チリちゃんの妄想が止まらなくてつい書いてしまったんです。ちなみにアンケートの件、実際どうでした？。ブルロの推しかぁ…結構分け隔てなく推しているんですが、強いて言うなら潔くん蜂楽くんですかね*´꒳`* (2023年2月23日 11時) (
レス) id: a4108a0bcf (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメ失礼します。小説とても面白いです！チリちゃんの小説割りと少ないのでチリちゃんの面白いのあって嬉しいです。あと余談なのですが、私もブルロ沼ってます！ブルロいいですよね〜。誰推しとかありますか？私はお嬢、凪くん、蜂楽推しよりの箱推しです！ (2023年2月23日 10時) (レス) @page42 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 餅さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるなんて恐縮です(￣^￣゜)文章力は貧しいかもですが、これからもこの作品をよろしくお願いします(>人<;) (2023年2月9日 3時) (レス) id: a4108a0bcf (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 初コメント失礼します。一番初めの導入でグッと引き込まれてから、面白くてあっという間に読み終えてしまいました…！先程お気に入り登録致しましたので、続きを楽しみにお待ちしております！ (2023年2月8日 21時) (レス) id: 2288440125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2023年1月23日 21時
