【ポケモンSV】目を背けないで【チリちゃん】

楽しい時間終わり ページ5

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だが、そんなゆったりとした時間はいつまでも続くわけがなく…


《ピン ポン パン ポーン》


《ジニア先生、至急 職員室へいらしてください。くり返します。ジニア先生、至急 職員室へいらしてください》


《ポン パン ポン ピーン》



｢ジニア先生いったい何やらかしたの…二回も言われたよ？二回も。しかもクラベル先生からじゃん｣

｢なんですかねえ？……あ、もしかして…｣

｢え、なに？…なになに？｣


心当たりでもあるのか顎に手を添え、視線はレポートの用紙から天井に向いている


特段焦る様子も見せない…だが、その先の答えも教えてはくれない

人間、肝心な所を敢えて言われないとどうしても気になってしまうのが心理というものか、Aはその先の答えが知りたくて仕方ないとばかりに詰め寄る

なに？早く教えてよ！


｢別に、呼び出してまで言うことでもないでしょうに｣

｢だから何が…｣

｢子どもにはまだ早い話ですよ｣

唇に人差し指を当てながら内緒のポーズをするジニアに、Aはぶっすぅーと唇を尖らせ嫌味たっぷりに言葉を投げた


｢出たよ大人の汚い強硬手段…フンっ！どうせまたクラベル先生に叱られるのがオチなんでしょ｣



だが、年上の余裕といいものなのか笑って流され、仕舞いには背中を押されながら扉の向こうへと向かう羽目になった

身長差もあってか力では抗えない


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