違和感 ページ32
.
｢もう夕方やん…早っ｣
今日はハードな一日だったと、チリは夕焼けの空を見ながら帰路についていた
アローラ地方の島めぐりで、各々に生息するリージョンフォームのポケモンを生で見てははしゃいで…生で見てははしゃいで…
特にアローラナッシーには興奮のあまり登ってしまったとか
｢足がヘトヘトやさかいに…ちいとマラサダでも食べて帰ろうかな｣
グンッと足に疲れが溜まった所で、見えたマラサダショップの誘惑からチリは帰りにでも食べようと店内へと入っていく
｢マラサダショップにようこそ！｣
店員の陽気な声を耳に入れながら、今日何度目か分からないあの光景が脳内に再生される
結局、あの海辺の少女はなんやったんやろ…
頭の片隅に残ったままで会えるかも分からない…不思議な少女
きっとべっぴんさんなんやろうな…
そんなことを思いながら、チリは店員に声をかけた
｢｢マラサダ一つください｣｣
｢ん？｣
｢ぇ…｣
被った声から、反射的に顔を横へ向け見合わせる形となった２人
金の髪につり目でグレーの瞳、深緑の髪にタレ目で赤の瞳が、お互いの目の中に映る
｢ど、どうぞ｣
｢…いやいや、気にせんと先
初対面のはずなのに、鼓動がおかしな事に妙な違和感を覚えてしまう…
…どっかで見たような…？
そんな思考から、無意識に見つめてしまうチリに戸惑う少女
…なんとも言えない空気の中、店員の言葉が一刀両断で切り裂いた
｢ご注文して頂いた所すいません、マラサダあと一つしかないんです｣
｢｢えっ…｣｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きら(プロフ) - パピコさん» コメントありがとうございます！ですよね！チリちゃんの妄想が止まらなくてつい書いてしまったんです。ちなみにアンケートの件、実際どうでした？。ブルロの推しかぁ…結構分け隔てなく推しているんですが、強いて言うなら潔くん蜂楽くんですかね*´꒳`* (2023年2月23日 11時) (
レス) id: a4108a0bcf (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメ失礼します。小説とても面白いです！チリちゃんの小説割りと少ないのでチリちゃんの面白いのあって嬉しいです。あと余談なのですが、私もブルロ沼ってます！ブルロいいですよね〜。誰推しとかありますか？私はお嬢、凪くん、蜂楽推しよりの箱推しです！ (2023年2月23日 10時) (レス) @page42 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 餅さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるなんて恐縮です(￣^￣゜)文章力は貧しいかもですが、これからもこの作品をよろしくお願いします(>人<;) (2023年2月9日 3時) (レス) id: a4108a0bcf (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 初コメント失礼します。一番初めの導入でグッと引き込まれてから、面白くてあっという間に読み終えてしまいました…！先程お気に入り登録致しましたので、続きを楽しみにお待ちしております！ (2023年2月8日 21時) (レス) id: 2288440125 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きら | 作成日時：2023年1月23日 21時
