【ポケモンSV】目を背けないで【チリちゃん】

ウパー好き ページ22

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間に合わなかった…


｢…｣

てかこれ、何も出来かった時点でただ“彼”に抱きつきたかっただけの下心丸出し卑猥女にしか見えないんじゃ…！

こんな姿誰かに見られたら！と思うと、サァーと血の気が引いてAはマッハの速度でチリから距離をとった



｢す、すすすみません！！全部私のせいです！！！｣

｢…｣

｢…あ、あのぉ｣



あぁ、どうしよう…人気者の顔に傷をつけて

“彼”にだってプライドはあるだろうに



どうすることも出来ないこの状況に、Aは慌てふためき手は途方もなく宙を舞う

シャルは、Aが濡れていること、挙動不審なことに今、冷静さを取り戻した

感情任せだったとはいえ、やってしまった申し訳なさからAの後ろに隠れてしまう




｢…やろ…｣




その被害者であるチリは顔を俯かせ、低い声で拳を強く握り、怒りからなのだろうか…プルプルと震えている



やっぱり、私の人生ここで終わりだ

このあと、噂で広がるであろう悲惨な運命が、Aの中で想像されていく



｢本当にごめんなさ…｣




｢…このウパー、みずタイプやろ！？｣




と、思っていればガバッと顔を上げたチリは嬉しそうで、頬は少し紅潮していた


｢…へ？｣


想像とは１８０度違う反応に、Aは心の底から間抜けな声が漏れる



だが、そんなのお構いなしという風に目の前の人物は赤い瞳をキラキラと輝かせているではないか




どゆこと？


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意外な一面→←てめぇー！！！

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