【ポケモンSV】目を背けないで【チリちゃん】

意思疎通は夢のまた夢 ページ18

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勢いよく開かれたドアに、二人は驚いて音の方向へと目を向ける


そこにはチリの姿が…



｢…おや、チリさんそんなに焦ってどうかしましたかあ？｣


ジニアは若干のデジャヴを感じるがあえてツッコまない



｢…｣


そしてAに関しては、深呼吸の吸ってーのあとの吐いてーをやり忘れていた

つまり息をしていない状態で止まっている



｢ジニア先生、特に急ぎの用が無いんならちょっ〜とだけその子借りてってもいいですかね？｣


チリは万人受けする笑顔で、Aとジニアを見ているが目は笑ってない



その言葉と笑顔に命の危険を感じて、Aはダメ！無理お願い断って！！とつり上がった目で必死に訴える


あまりにもすごいその形相は泣く子も黙るほど




だが、ジニアは臆することなく穏やかな笑みで返した






あぁ、良かった、伝わったみた…




｢えぇどうぞどうぞお、こちらは急ぎではないので｣


｢…え！？｣

｢ほんまですか！じゃあ遠慮なく借りていきますわー！｣




ジ、ジニア先生の裏切り者ーーー！！！




我々に意思疎通は無理だった


結局Aは、手首をガシリと掴まれ半ば引き摺られる形で教室から出る羽目になった


その様子をジニアは笑顔で見送る





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｢Aさん、まずはちゃんと向き合うことで、相手を知っていくのも大切なんですよお｣


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冷たい→←ジニア先生！！

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