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「…ただ…もう会えなくなるだろう、お互いの為なんだ…勝手ですまない」
気まずそうな日縁さんの声
放たれたその言葉に目を見開き、俯いていた顔を勢い良く上げる
瞳が揺れ視界が歪んでいく
もう会えない
原因は、自分の非力さから雪さんを守れなかったこと
あの時もっと動けていれば…俺に気を散らせれば…そんな後悔の波が押し寄せてきて、それが治まる事はなかった
何が五条家の逸材だ…初めて出来た友達を守れなかった時点で弱いだろ…
自分を責めていれば、日縁さんのごつごつとした手が優しく俺の頭を撫でていて…
「今のお前では悪くないと言っても自分を責めるだけだろう…ならその後悔を糧に今より強くなれ」
「男がめそめそするな」と軽くデコピンをされ少し微笑む日縁さんと、口元に手を当てクスクス笑う月栄さん
さっきの俺がどんな顔していたのかは分からなかったが、今は不格好なりに笑えていただろう…そう願いたい
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きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時