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その後の事は記憶が朧気で、あまり覚えていない
気づいたら日縁さんに抱き抱えられていて天狐家にいた
雪さんを守れなかった
そんな言葉が脳を埋め尽くしている
「悟くん」
俺を呼ぶ声に、ハッとなり意識が浮上した
視界に映るのは悲しそうに眉を下げながら、笑っている月栄さん
「今回の事、悟くんは一切悪くないわ…急に来られたら誰だって驚くものよ」
そう言いながら俺の頭を撫でる
「俺は何も出来なかったです…俺のせいで」
何も出来なかった俺を責めればいいのに…
月栄さんは責める事をせず、ただ微笑んでいるだけ
「そんなに自分を責めないで…せっちゃんが見たらびっくりしちゃうわ」
その言葉に、眉間に皺を寄せて俯く
こんな事しても意味が無いのは分かっていた
ただ、泣かない様に必死の行動だったのかもしれない
「大丈夫か」
襖の開ける音と低い声が聞こえ、日縁さんだと見なくても分かった
「ごめんなさい」
「お前は悪くない、俺の責任だ」
日縁さんは何も悪くないないのに…と思っていたが、子供より大人の方が責任がついてきやすい
そんな言葉を後に知った時、じゃあ子供だったら許される事なのか…そう思うと虚しくなったのは後悔の念が大きかったからだろう
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きら(プロフ) - プスメラウィッチさん» はじめまして。コメントありがとうございます。はい、五条悟オチでいかせてもらう予定です。ただ、初作品なので展開が壊滅的かもですがボチボチ頑張っていきたいです笑 (2021年5月19日 6時) (レス) id: fbed03d99e (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月18日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2021年4月25日 5時